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阿寒に果つ の商品レビュー

3.4

18件のお客様レビュー

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2013/04/16

天才少女 時任純子 を六つの視点  氷の結晶のごとく見る。 アンチョロ が見向きもしなかった 14歳の少女が 男への復讐を計るというもの。 画を導きをした 蒲部  どうも 結婚 という因習にとらわれすぎなような気がする。 芸術家の炎をともすことのできないような気がする。 芸術家...

天才少女 時任純子 を六つの視点  氷の結晶のごとく見る。 アンチョロ が見向きもしなかった 14歳の少女が 男への復讐を計るというもの。 画を導きをした 蒲部  どうも 結婚 という因習にとらわれすぎなような気がする。 芸術家の炎をともすことのできないような気がする。 芸術家の炎 苦悩・情熱 骨のある太い人格のデッサン みたいなもの がない。 自然に 春がきたら 解けてしまうような 人間 最終的に 自殺とした 結末しか描きえない。 終章は蛇足。

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2012/12/06

渡辺淳一と言えば性愛ものの小説のイメージが強いのですが、他にも医療をテーマにしたものや、伝記ものを書いていました。 この本は渡辺淳一氏の初恋を語った自伝的長編小説でありまして、その初恋の相手は18歳で自ら命を絶った天才少女画家でありました。この天才少女画家は肺結核でもないのに肺...

渡辺淳一と言えば性愛ものの小説のイメージが強いのですが、他にも医療をテーマにしたものや、伝記ものを書いていました。 この本は渡辺淳一氏の初恋を語った自伝的長編小説でありまして、その初恋の相手は18歳で自ら命を絶った天才少女画家でありました。この天才少女画家は肺結核でもないのに肺結核を患うふりをしたり、作者を合わせて5人の男性と付き合って振りまわす魔性の女性でありました。 画像の女性画はこの天才少女画家の自画像であります。 この女性と付き合ったことによって、今の渡辺淳一氏があるのだと思います。 早熟にして短命でありながら、1人の人間の生き方に多大なる影響を及ぼした天才少女画家の生き方にも惹きこまれました。

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2012/11/25

札幌の過去の様子を垣間見ることも出来、とても楽しく読めました。 確か、純子さんの絵は札幌の美術館に展示されているはずなので、いつか機会があったら見に行きたい。と思いつつ行けてない。

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2012/08/19

18歳で夭折した天才美少女画家時任純子。奔放に生きた彼女の、六面体の愛。 このまだ厳格な時代に、こんな奔放に生きた少女がいたのが驚きです。 冬の北海道と、純子の退廃的な生き方がノスタルジックな雰囲気を醸し出していました。

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2012/07/25

これは久々の傑作。 汚れながらも純潔を守り、18歳の若さで夭逝した一人の天才少女画家の内面に少しでも近づくため、関係が深かった人々を作者が20年の時を越えて訪ね歩く悲哀小説。 六面体の視点から見えてくる少女の孤独と未だ見えてこないもの・・・。 心に刺さる一冊。 実の姉によって明...

これは久々の傑作。 汚れながらも純潔を守り、18歳の若さで夭逝した一人の天才少女画家の内面に少しでも近づくため、関係が深かった人々を作者が20年の時を越えて訪ね歩く悲哀小説。 六面体の視点から見えてくる少女の孤独と未だ見えてこないもの・・・。 心に刺さる一冊。 実の姉によって明かされる衝撃的な内面と終章で作者がたどり着いた結論が特に良かったな。 舞台が札幌・積丹・釧路・阿寒ってのもなんだか馴染み深い。

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2010/09/17

40年前、極寒の阿寒湖のほとりで一人の少女が自殺を遂げた。 名前は時任純子。 当時天才少女画家と世間を賑わせた少女だった。 著者の分身である高校の同級生、画家、記者、医師、カメラマン、そして姉・蘭子。 彼等の青春に一筋の瑕を残して去った奔放な少女の愛と死の軌跡、そして鎮魂のドラ...

40年前、極寒の阿寒湖のほとりで一人の少女が自殺を遂げた。 名前は時任純子。 当時天才少女画家と世間を賑わせた少女だった。 著者の分身である高校の同級生、画家、記者、医師、カメラマン、そして姉・蘭子。 彼等の青春に一筋の瑕を残して去った奔放な少女の愛と死の軌跡、そして鎮魂のドラマ。

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2010/05/21

ロリータ/小悪魔系&青春回想モノという中年男性の妄想のような小説(ような、っていうかたぶんそのものなんだけど)。全体を占めるセンチメンタルな回想調&破滅の雰囲気が、なんだか既視感を感じるなあと思ってたら、ふと森田童子の「ぼくたちの失敗」と同じ空気感であることを発見。 いま映像化...

ロリータ/小悪魔系&青春回想モノという中年男性の妄想のような小説(ような、っていうかたぶんそのものなんだけど)。全体を占めるセンチメンタルな回想調&破滅の雰囲気が、なんだか既視感を感じるなあと思ってたら、ふと森田童子の「ぼくたちの失敗」と同じ空気感であることを発見。 いま映像化したらまったく面白くないと思うけど、昔の大映の女優さんが演じたらきっとさぞや面白い映画になったでしょう。合掌。

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2009/10/04

「[ろ]ロリィタと洋服だゾ☆」さんによると、「小悪魔ぶりは凄く、結核のふりして絵の具で血を吐いたりする」天才少女画家の話なのだそう。

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