DNAからみた人類の起源と進化 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
本書は1989年刊行で少し古い(初版は1985年刊行)が、断続平衡説、分子時計の問題点、人類進化の研究史がよくわかる。著者は分子進化中立説、分子時計の肯定説に立つ。ただし、化石人類学者の根本は出土した地層を重視していることにある点を、著者は少し軽く見すぎているのではないか。化石の形状比較をするだけでは、もはや説得力を欠くのは明らかで、化石人類学者も当然判っていることだからだ。少なくとも、本書において、著者はこの点を配慮して批判しているとは思えない。
Posted by
http://lib.s.kaiyodai.ac.jp/opac/opac_details.cgi?amode=11&bibid=TB10070819
Posted by
- 1