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戦後事件史 の商品レビュー

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2020/10/31

図書館古本市にてゲット。 カテゴリ別の羅列になっている。やっぱり大量殺人や少年犯罪の項目はしんどい。 Wikipediaで聞いたことのある話もあったけど事実の羅列と違って記者さんたちかまとめた記事なので違った読み応えがある。 また、知らない事件や思った以上に連続性のある事件だっ...

図書館古本市にてゲット。 カテゴリ別の羅列になっている。やっぱり大量殺人や少年犯罪の項目はしんどい。 Wikipediaで聞いたことのある話もあったけど事実の羅列と違って記者さんたちかまとめた記事なので違った読み応えがある。 また、知らない事件や思った以上に連続性のある事件だったことが分かったり、当時の報道や情勢がわかったりするのも興味深い。 個人的に知らなかった事件でびっくりしたのは「八海事件」。死刑と無罪でコロコロ裁判結果が変わったというのは、当事者からしたら溜まったもんじゃなかったただろうなぁ。

Posted byブクログ

2009/10/04

戦後の事件史を年表順でなく、カテゴリー(未解決、少年犯罪、冤罪etc・・・)で紹介している。 混沌とした戦後間も無く起きた事件など当時の世相が良く分かる。グリコ事件、三億円事件など多種多様な事件を取り上げているが、白眉は社会学者・大澤真幸による酒鬼薔薇事件と永山則夫事件の比較で...

戦後の事件史を年表順でなく、カテゴリー(未解決、少年犯罪、冤罪etc・・・)で紹介している。 混沌とした戦後間も無く起きた事件など当時の世相が良く分かる。グリコ事件、三億円事件など多種多様な事件を取り上げているが、白眉は社会学者・大澤真幸による酒鬼薔薇事件と永山則夫事件の比較である。 見田宗介の社会システム理論・まなざしの社会学などを援用しつつ鋭い批評を行っている。 この二つの事件は永山の「動機ある殺人」から酒鬼薔薇の「動機なき殺人」の転換を端的に表しているという。 本のメインは学者による「分析」では無く、ライターによる「概要」なので内容の浅さは否めない。

Posted byブクログ