播磨灘物語(一) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
名軍師として名高い、黒田官兵衛が物語の中心。 秀吉の側近として、またかなりの策士として有名という程度しか知識がない。 滋賀県にゆかりがあり、その後播州へ。 祖父や父の代より家督を受け継ぎ、若くして小寺家筆頭家老としての活躍を描く。 知らない官兵衛の姿が描かれており新鮮に感じた。 今後は織田家や秀吉との出会いがあるのであろう。楽しみに読み進めたい。
Posted by
秀吉の軍師として、黒田藩の始祖として名高い黒田官兵衛(のちの如水)の、波乱万丈、華々しいはずなのになんか地味、天才だけど腰低い、ギラついててもどこかさわやか、そんな矛盾と人間臭さに溢れた戦国絵巻。 一巻ではそんな官兵衛の青春時代が描かれてます。 自己顕示欲と無欲さごった混ぜの官兵...
秀吉の軍師として、黒田藩の始祖として名高い黒田官兵衛(のちの如水)の、波乱万丈、華々しいはずなのになんか地味、天才だけど腰低い、ギラついててもどこかさわやか、そんな矛盾と人間臭さに溢れた戦国絵巻。 一巻ではそんな官兵衛の青春時代が描かれてます。 自己顕示欲と無欲さごった混ぜの官兵衛が、まだ見ぬ新しい世界を求めて奮闘する姿は、夢見がちだけど熱くなりきれない性分の人間には他人事ではないはず。 そして当時武士の世界が、将軍家の没落や信長の台頭、キリスト教に代表される新しい外来の文化によってどのように変わっていったのか、その辺りがなんとなく空気として感じられるのも一巻のいいところ。 太閤記や信長物の小説をハリウッドの大作映画とするなら、この小説は関係者の語った舞台裏ドキュメンタリーみたいな趣です。 あ、ちゃんと小説です。そこはちゃんと司馬作品です。 趣だけで言ったらの話ですからね。 軍師物が好きな方、ちょっと違った方面から戦国物を読みたい方、皮肉な質の方におすすめです。
Posted by
司馬遼太郎の本を探していて目に留まったのがこの本。タイトルを見ただけで黒田官兵衛とは結びつかなかったのは不覚…。好きな武将のうちの一人なのに。 良い本を見つけたと思っています。
Posted by
- 1
- 2