日本のたくみ の商品レビュー
工芸品に限らず職人がいるものだと感心する。白洲氏の視点を借りて職人の世界を見ていく本。職人が生きていける社会,職人を大切にする社会,職人と呼ばれるほど自分の仕事を高め,矜持を持てるようになりたいものだ。
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これは、10年以上も前に、一度読んだ本… たしか染織についても、紹介されていたな…と思い出し、 開いてみた…すると…たしかに、あった! 『花の命を染めるー志村ふくみ』…の一文! 志村ふくみさんは、人間国宝にもなった、 染織の重鎮…その方を紹介する一文が、 厳しく、怜悧な視点で、...
これは、10年以上も前に、一度読んだ本… たしか染織についても、紹介されていたな…と思い出し、 開いてみた…すると…たしかに、あった! 『花の命を染めるー志村ふくみ』…の一文! 志村ふくみさんは、人間国宝にもなった、 染織の重鎮…その方を紹介する一文が、 厳しく、怜悧な視点で、さらに、そうであるがゆえに、 とてつもなく深く、暖かい眼差しで語られていたのです! 白洲正子さんの書くものの、凛としたあたたかさ?を、 あらためて知るとともに、志村ふくみさんの、 染織にたずさわる、徹底したこだわりと、愛情を、 強烈に感じました…それは、ととえば、こんな一節にも! ー神様は彼女に稀に見る色彩感覚を与えたが、 糸の質に関しては、染色ほど鋭敏といえない。 …素人の私が、なぜこんな生意気なことをいうかと云えば、 いい糸を用いれば、彼女の色彩はいっそう美しくなるし、 保存もよくなるからである。 このことは、実際に着てみてはじめていえるのであって、 男の方たちは、衣桁にかけて見ているだけでも いいではないかという。 …が、きものである以上、先ず用に立つことが 先決問題であり、着心地がよくて、きものは完全に 美しいといえるのだと思う。 途中、適宜間引きしながら引いたが、白洲正子さんの文章は 一字一句、無駄なく、ぴちりと書かれている… 関心のある方は、ぜひ一読をおすすめしたい。そして、 志村ふくみさんを読みたいと、強く強く感じたのです。
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昨年の秋ごろから5~10分の空き時間にちょこちょこ読み進めていて、ようやく読み終えた。 "日本のたくみ"たちの手仕事についての随筆のまとめであり、初めは一篇一篇が独立したものかと思い読み始めたのだが、読み進めるにつれ「あ、この方は数章前で出てきた方だ!」など...
昨年の秋ごろから5~10分の空き時間にちょこちょこ読み進めていて、ようやく読み終えた。 "日本のたくみ"たちの手仕事についての随筆のまとめであり、初めは一篇一篇が独立したものかと思い読み始めたのだが、読み進めるにつれ「あ、この方は数章前で出てきた方だ!」などと、ものづくりを通してあらゆる匠がつながりあっているのを面白く感じ、「次はどんな人が出てくるのか」とわくわくした。 匠たちのことばには胸を打つものが多々あり、何度も読み返したいと思える。 美しい作品の挿図もたくさんあり、とても楽しんで読めた一冊だった。
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川瀬先生がのってるよ! 背筋がぴんと伸びる匠達。どんどん興味が湧いてわくわくする、ぐんぐん惹かれる、すごい文体だなあ
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日本の手仕事のすばらしさ・美しさを今に伝える さまざまなたくみを訪ねた随筆集。 簡単にその素顔をのぞき見ることができない作り手たちの姿が興味深い。
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『背筋の伸びた文』 長野はやっと本格的に雪が降りました。 見慣れた世界を真っ白に塗り替えていく雪景色のなか、 久しぶりに満足しながら本を読みました。 白洲正子が日本中の職人を紹介した一冊。 ただの紹介本にとどまることなく、読み手を凛とした気分にさせるのは、 人を語...
『背筋の伸びた文』 長野はやっと本格的に雪が降りました。 見慣れた世界を真っ白に塗り替えていく雪景色のなか、 久しぶりに満足しながら本を読みました。 白洲正子が日本中の職人を紹介した一冊。 ただの紹介本にとどまることなく、読み手を凛とした気分にさせるのは、 人を語ることでつまり自分を語ることになっているからでしょう。 白洲正子の背筋の伸びた文を読んで、しばらく会っていない 女友だちを思い出したのでした。 きっと元気でやっているんだろうな。
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屋久島に向かう道すがら、羽田空港で手にした一冊。 生命力の凄まじさに圧倒されたあの島の蠢きとこの本に紹介される自然との尊厳ある関係性を生きる「たくみ」の生き様が重なって、ドキドキしながらページをめくった。ゆっくり頁を進めるものだから、なかなか読み終えることができない。こんなに素敵...
屋久島に向かう道すがら、羽田空港で手にした一冊。 生命力の凄まじさに圧倒されたあの島の蠢きとこの本に紹介される自然との尊厳ある関係性を生きる「たくみ」の生き様が重なって、ドキドキしながらページをめくった。ゆっくり頁を進めるものだから、なかなか読み終えることができない。こんなに素敵な書物というのに。
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日本人と話している時間より中国人と話している時間のほうが長いから、自然、「中国人ではない自分」がじわじわと客観的に意識されてゆく。「日本人とは、何か」という問に、この上なく美しい答えを与えてくれたのは白洲正子だった。国際人であるということは、何よりもまず、日本人であることだ。白洲...
日本人と話している時間より中国人と話している時間のほうが長いから、自然、「中国人ではない自分」がじわじわと客観的に意識されてゆく。「日本人とは、何か」という問に、この上なく美しい答えを与えてくれたのは白洲正子だった。国際人であるということは、何よりもまず、日本人であることだ。白洲正子に近づくなんてことはおこがましくて考えたことも無いが、せめてマネだけでもしたくて、わたしは印伝屋の財布を使い、箸を拝み、「徒然草」を読む。
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飾るだけのモノではなく、日常生活で使われるモノを作り続ける『職人』さん達の気質とその仕事、そして出来上がったモノを紹介していく。興味深い内容であったが、文章が私には読みづらく感じた
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