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マルタの鷹 の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2024/03/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

レイモンド・チャンドラーが影響を受けた作者とのことで読了。 巻末解説の江戸川乱歩の感想(大筋が宝探しであり利己的な登場人物の探り合いが特段面白くない)に共感。個人的にはチャンドラーの「PLAYBACK」を想起した。事件の鍵を握る女性が利己的で怯えている体でひたすら本音を隠し嘘を重ねる様は答えを知っている人間にまずは問題を解いてみせろと言われている感覚に近い。女の頬を引っ叩いて答えを吐き出させたくなる(マーロウ風) ただ、文章の書き方が事件ではなく主人公のスペード視点を中心に展開されていくのを理解して読むと他の推理小説とは一線を画しこれが1900年前半に書かれチャンドラーやマクドナルドに影響を与えたことは興味深い。

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2015/03/12

サム・スペイドを主人公とする、ハード・ボイルド派を確立した探偵小説です。1929年発表でハンフリー・ボガードによる映画も有名。いまさら何のコメントもいらないような古典ですね。 謎の鳥の彫像をめぐっての冒険物語と言った方が正確かな。何しろここには、本格的な謎解きも奇抜なトリックも性...

サム・スペイドを主人公とする、ハード・ボイルド派を確立した探偵小説です。1929年発表でハンフリー・ボガードによる映画も有名。いまさら何のコメントもいらないような古典ですね。 謎の鳥の彫像をめぐっての冒険物語と言った方が正確かな。何しろここには、本格的な謎解きも奇抜なトリックも性格異常な探偵も出てきません。いやいや捜査に乗り出すようなスタイルではなく、積極的にあの手この手で事件に自ら関わっていきます。はったりもあり、脅しもあり、暴力沙汰もいとわず。感情を押し殺し冷酷無比に振る舞う探偵。それまでの推理小説のスタイルとは明確に一線を画す、まさにハード・ボイルドです。だからこそ、実際の探偵や警察捜査に近いかもしれません。何しろ作者は元探偵ですから! いわゆる本格ミステリー好みの方にはある意味退屈な小説かもしれませんが、息を持つかせぬ展開、個性豊かな登場人物、スリルとサスペンスはさすが。 評価の別れる本ですが、それだからこそ、手に取るべき探偵小説の1冊です。

Posted byブクログ

2013/01/16

マルタ共和国が大好きなので読んでみました。 結果は…う~ん、、、。たいしたことない、という江戸川乱歩の意見に賛成。 でもハードボイルドものの代表作だそうです。

Posted byブクログ

2011/04/13

「血の収穫」、「ガラスの鍵」、そして本作「マルタの鷹」と、ダシール・ハメットを続けて読んだ。どれも、名作だと思うが、個人的には「マルタの鷹」が好みかもしれない。会話場面での言葉のやり取りが、表情や動作の表現で持って臨場感を感じ取ることができる。

Posted byブクログ

2013/04/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

スペードの元を訪れた依頼人の女ブリジット・オショーネシー。彼女の妹を捕えるフロイド・サーズビーの尾行。仕事を請け負い殺害された相棒のアーチャー。殺害したと思われるサーズビーもまた殺害される。「マルタの鷹」をめぐってスペードの周囲を暗躍するカイロ、ガットマン。マルタの鷹をスペードの元に持ち込み殺害されたラ・パロマ号の船長ジャコビイ。「マルタの鷹」をめぐる駆け引き。  2009年9月23日読了

Posted byブクログ

2009/10/07

ミステリーというかハードボイルドというか。 カタルシスのあまりない、超現実的な話だなあと思いました。こう、この作品単品で読むより、他のハードボイルド小説の風刺小説として読んだ方が面白い気がする。

Posted byブクログ

2014/09/18

読んだのはカバー変わる前の古いやつで凄いぼろぼろだった記憶が。取り敢えず面白かった。探偵が変なフェミニストでないというのは見てて気分がいい。態度がキッパリしてて

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