愛のゆくえ の商品レビュー
ブローディガンの作品…
ブローディガンの作品としては幻想味は少なく、静かでたおやかな筆致が心地好い作品に仕上がっています。
文庫OFF
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ヴァイダの悩みは、なるほどなと思う。 自分は普通に生きたいのに、胸の大きさやウェストの締まりが完璧なせいで周りの男性から性的な目で見られる。 ただ、それを嫌がってたくせに突然主人公に積極的になるのは違和感あった。 エロシーン長い上に細かくない? 堕胎とか、飛行機とか、行ってることはシンプルなんだけど描写が妙に細かい…。
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さまざまの人が自由に書き上げた作品を受け取り、登録し、保管するという風変わりな図書館に勤めるわたしのもとに、ある日、ヴァイダという若い娘が訪れた。彼女は、あまりにも美しい自分の肉体に嫌悪をいだいているという。彼女とわたしの奇妙な関係は、その日から始まった.....。やさしく、内気...
さまざまの人が自由に書き上げた作品を受け取り、登録し、保管するという風変わりな図書館に勤めるわたしのもとに、ある日、ヴァイダという若い娘が訪れた。彼女は、あまりにも美しい自分の肉体に嫌悪をいだいているという。彼女とわたしの奇妙な関係は、その日から始まった.....。やさしく、内気で、文明社会とは絶縁した人々のファンタジーの世界を、おかしみと哀しみを込めて描く。 再読 19960704
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15年振りの再読。人々が書き上げた本を置いてもらいにくる風変わりな図書館で長い間ひとり館員として働いていた男性が、ある日そこを訪れた完璧すぎるほど美しい容姿の女性と愛し合うようになる。ふたりで図書館に暮らすうち、子供ができたので堕胎するためにメキシコのティファナまで小旅行することになる。 世間と隔離された空間で長い時間を過ごしていた男性が恋人の妊娠をきっかけにそこを離れてみると世界は自分の知らない間に様変わりしている。そして一度離れた場所にはもう戻れない。 その全てが夢のようにこともなげにそしてユーモラスに進んで行く。 20代の頃、初めて読んだこの本は、図書館でひとり働く男性、次々訪れる風変わりな来館者たち…といった出だしだけで好きになるのに十分だった。再読してまた新鮮な気持ちで楽しめた。
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図書館が出てくる物語が好きでずいぶん前に買って読んだ。みんなが小説を書いて持ってくる図書館って素敵だと思ったのだった。
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大学のリーディングで「アメリカの鱒釣り」を読んで、世の中こういう本があるんだとびっくりした。 なんせ田舎の高校生にとって、アメ文といえば、メルヴィル・ホーソーン・フォークナー・ヘミングウェイ・フィッツジェラルドにカポーティ・・・・でしたから。 ただ、これは割と普通、でしたねーというかむしろ今時の普通で古臭さがない、のがすごいのか。 図書館に住むというシチュエーションは、個人的に楽しいけど。
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マンガ「おやすみプンプン」からこの作品、作者を知った。比喩が多く最初戸惑ったが読み進めていくうちにどっぷりはまる。このように表現する作者を私は他に知らない。そして、いちどにひとりしかインスタント・コーヒーは作れないことを永遠に忘れない。しかし私はそもそもそれを飲まないのでこの表現を使うことはない。堕胎もしない。社会とも絶縁していない。その中でフォスターがかっこ良いのはどうしてだろう。フォスター。カッコいいぜお前!
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H25.8.31 図書館の話?が、ヴァイダの登場とともに、メキシコへの堕胎の旅となる。なんの脈絡もない、ファンタジックでコミカルで、厭世的な話
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リチャード・ブローティガンの二冊目。最初は「西瓜糖の日々」だった。あまりのシュールさにめまいを覚えた。 この本は中津の古本屋で100円で購入。買ったまま読んでなかった本。
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