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銀行ATMの歴史 の商品レビュー

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2021/10/25

2021.10.25読了。 銀行ATMの歴史を見るに、預金者サービスは原則、銀行主体で充実化されないものであることがよくわかる。 今は違うかもしれないが、利用者の目線よりも自行や業界の都合が大事。 監督官庁の認可、抜け駆けを許さない同業他社の反発、停滞しているうちに黒船が襲来(ノ...

2021.10.25読了。 銀行ATMの歴史を見るに、預金者サービスは原則、銀行主体で充実化されないものであることがよくわかる。 今は違うかもしれないが、利用者の目線よりも自行や業界の都合が大事。 監督官庁の認可、抜け駆けを許さない同業他社の反発、停滞しているうちに黒船が襲来(ノンバンク、郵貯、etc) キャッシュカードでキャッシュレス構想するも。。 歴史を紐解いた所見は他業種、外圧がイノベーションのキーワード。 小規模なイノベーションは発生しても、後が続いてないもよう。(個別店舗に設置のコンビニATMとか)。 預金者保護についても、実は2006年まで預金者は泣き寝入り。 それまでは偽造・盗難カードの補償はなし。かたや、欧米では70-80年台からあり。 2008年の本なので古い話は多いものの、内容面では風化していない。 銀行関係者、一読の価値あり。 1971第一銀行と日本勧業銀行の合併後、たすき掛け人事なんかも今の世に通ずるものあり。

Posted byブクログ

2015/07/21

2015年7月21日読了。日本におけるATMの誕生と進化の歴史と、その背景にある銀行の浮沈や統廃合、大蔵省の規制強化・通達・規制緩和、消費者金融の興亡などの歴史を解説する本。CDからATMに、銀行店舗内から商業施設・コンビニへと広がっていくATMの進化の歴史も面白いが、「ATMを...

2015年7月21日読了。日本におけるATMの誕生と進化の歴史と、その背景にある銀行の浮沈や統廃合、大蔵省の規制強化・通達・規制緩和、消費者金融の興亡などの歴史を解説する本。CDからATMに、銀行店舗内から商業施設・コンビニへと広がっていくATMの進化の歴史も面白いが、「ATMを核にして日本の金融行政の移り変わりを読み解く」という読書体験がとても面白かった。呆れるのは日本の主に都市銀行たちの利用者軽視・大蔵省への平身低頭ぶりと他社追従を繰り返す戦略とプライドのなさだが、新規のチャレンジに警戒してばかりの大蔵省の規制や24時間利用可能なオンライン・リアルタイム処理など「便利さ」を要求し続ける消費者など、あらゆる要素が関連して転がりながら「現在のニッポン」を作り上げてしまったのだなと感じる。ATM犯罪の被害者保護の法制度は21世紀になるまで整備されなかった、などにいたっては読んでいて怒り・恥ずかしさを感じる。

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