YAMATO の商品レビュー

鯨統一郎(著者)

鯨統一郎氏は、ＯＮＯ…

[文庫ＯＦＦ]

鯨統一郎氏は、ＯＮＯＧＯＲＯよりも、できることならこのＹＡＭＡＴＯだけを書きたかったのではないかと思う。それはできないのだが。是の書物の結論に是非をつけるのは読者本人である。ただ、この古事記は、これまでのどの和訳の古事記よりも読みやすく、かつ、大事な部分で細工が見られる。どちらが正しいのかは誰にも分からない。違う、ということはできても。

2012/03/04

う～ん。鯨さんだから、期待してたんだけどね。
古事記自体の方がもっと面白いと思うよ。
勿論、古事記には、こういうことかなって考える余地があるからだけど。だから鯨さんにはもっと読者の想像の遥か上を行ってくれないとね。

あまり古事記や古代の話に触れてない人には、すらすら読めるから楽しめるかも。

2010/11/28

「古事記」に描かれた記述を通じて解き明かされる邪馬台国、ヤマトタケル、神功皇后など古代史の謎の数々と、古事記成立に秘められた驚くべき真相とは？ － 日本最古の歴史書としてあまりにも名高い「古事記」の、歴史的叙述と神話的物語が織りなす世界に今、まったく新しい生命が吹き込まれる！
奇想天外な発想と大胆な推理で読み解く超歴史ファンタジー、新千年紀（ミレニアム）を迎えて、遂に登場。
（本書カバーより引用）

前作「千年紀末古事記伝 ONOGORO」に比べると、少し物足りない。それほどの奇想天外な箇所が見あたらなかった。
本書は、海幸彦・山幸彦の物語から始まり、雄略天皇へと繋がり、最後に記されるのは推古天皇の名。物語を通じて重要な役割を果たすのは「ヤマトタケル」である。

最後には稗田阿礼と太安万侶が、宇宙とは？神とは？という問題に一つの答えを導き出す。それは「古事記」に記すことはできない真実なのだという。

他の「古事記」の資料と見比べながら読み直したいものだ。

2009/10/04

古事記本体を読んだことがないのでわからないのだけれど

古事記を思いっきりわかりやすくした本？

すごく淡々と日本創世？の神話？が書かれていた

ヤマトタケルを書いた部分はなんだか手塚治虫先生の「火の鳥」を思い出した

自分は本を買うときの条件として

好きな作家さん　無条件

その時好きな人の好きな作家の本　無条件

面白いと思った映画の原作本　無条件

タイトルが面白そう　少し読んでみて

ジャケ買い　少し読んでみて

（少しというのは10ページくらい、10ページ読んで面白くなかったら買わない
　10ページ読んで面白くなかったら大抵面白くないというのはあながち出鱈目でもないのではないかと思っている）

そうして本を選ぶと大抵は面白く読めるのだけれども、その中でも

読み始めてなんだか引き込まれて一気に読める本

読み始めてなんだか中々読み進められない本

たまに詰まらなくて途中で読むのを止める本

この本は

読み始めて引き込まれて一気に読める本

面白かった

余談

以前好きだった人が三島由紀夫が好きだったので一時期一生懸命読んだのだけれど相当苦痛だった

どれを読んでもどの辺が面白いのかさっぱりわからず

それでもここはと思ったところを抜き書きして色々調べたりしたけれどやっぱり面白くなかった

その人は三島が好きな人は太宰が嫌いで、太宰が好きな人は三島が嫌いなのよ

と言っていたが

自分はどちらも好きではない

その所為で恋も実らなかった(笑)

昔の話

2009/10/04

千年紀古事記伝ONOGOROの続編的作品。前作が神々の国造りをメインにした話で、今作は古事記ができるまでの人間の時代を描いています。
作中の邪馬台国が例の場所にあったりして、氏の作品を読んだことのある人にニヤリとさせる部分もあったりして、楽しく読ませていただきました。

2009/10/04

なんかもういろいろともったいないなあと個人的には思います。
鯨さんならもっと上手く料理できる気がするんですよ、この題材。
古事記の話を知らない人には良いかもしれませんが、結構詳しく知っている人とか歴史マニアにはオススメできないかな。多分物足りないと思う。
「プロット協力・稗田阿礼」と書かれているのには笑いました。