裁きの門 の商品レビュー

マーセデス・ラッキー(著者),山口みどり(訳者)

2020/08/05

タルマ＆ケスリーの２作目。傭兵生活を送ることにした二人が加わった傭兵集団の話なのだけれど、某国の後継問題に巻き込まれ、どんどん話が転がって行って目が離せない展開になっている。タルマもかっこいいのだけれど、この本はケスリーが可愛くって仕方がない。（表紙の絵も可愛い。）

2013/01/09

以前読んだ「女神の誓い」の続編。すでに世界観にはなじんでいるので、物語に没頭することができて非常に楽しめた。
久々に非常におもしろいファンタジーに出会ったって感じ。同じシリーズの短編集「誓いのとき」というのもあるので、いずれこれも読みたい。

2012/10/09

続き。誓いを破りし者、と言う原題はなんだろう？と思っていたらなるほどそういうことだったのか、と最後の方にわかりました。それにしてもケスをこの世界に引き止めるためにタルマが払った代償はなんだったんだろう…？ちょっと気になります。

二人の宿願も果たされ、今後は一族の復活という辺りでめでたしめでたし、と言ったところでしょうか。二人の活躍が見られないのは寂しいなあと思いますがまだまだシリーズは続いているみたいなので先は長いし楽しみに読もうと思います。それにしてもケスの剣は本当に何だろう？本当に不思議な剣ですね。そして寒い地の描写が本当に寒そうでくしゃみが出そうになりました。

2011/07/29

「女神の誓い」の続編。女傭兵コンビ・タルマとケスリーの冒険譚。
前作とは異なり、ひとつの大きな流れに二人が飲み込まれていく話だったので、のめりこみ度は今回の方が大きかった。
ケスリーの選んだ人が、とても賢い彼女らしい人選だったことに笑みを隠せなかった。
やっぱり続きも読みたくなってしまうなあ。彼女達と彼のその後が気になる。

2010/10/04

女剣士&女魔道師による、女性上位なドキワク冒険ファンタジー第２段。剣士タルマの相棒の、狼に似た妖怪？キリーも、「彼」とは呼ばれているもののオスでもなくメスでもないという設定だし、この作者は男ギライなんでしょうか？悪役は全部男性だし。

前回は短編集でしたが、この本は長編になっており、ラブ要素も登場。とても楽しく読みました。冒険ファンタジーというとたいてい「世界を悪の手から開放する」だの「美女を助ける」だの「宝を手に入れる」だのが最終目標なわけですが、この話は「剣と魔法の学校をつくり、子供を育てて子孫繁栄」が彼女たちの夢。そのため傭兵集団にやとわれ、人を使うことを学ぶというのが今回のストーリーの序盤なんですが、こんなに地に足ついてるファンタジーの主人公って初めて見ました。まだ続きがあるようなので、楽しみ。どんな学校になるんだろう。　

2009/10/04

『女神の誓い』に続く「タルマ＆ケスリー」シリーズの２冊目。ここでようやく、シリーズ名の所以ともなる国名「ヴァルデマール」が登場する。が、年代記の話はまだ先のこと。
傭兵稼業にせいを出し、世の中に名前が売れ始めたタルマとケスリーの二人は、この話では名高い傭兵部隊に身を寄せている。名声を上げ、金を稼ぎ出すためには名のある傭兵部隊に所属するのが一番というジャスティンとアイカンの勧めに従い、傭兵隊『太陽の鷹』に加わったのだ。
単独の魔法使いと剣士としてだけでなく、この作品ではある国の内乱の片方に雇われ、もう片方を破るための戦略や戦術といったレベルでの活躍が楽しめる。普通の戦いの場では見られないタルマの剣士として以外の乗馬や弓の腕前や、ケスリーの魔法の様々な用い方など、また二人の新たな魅力を見つけられる趣向に満ちている。
ストーリーは傭兵隊として参戦中の戦場から、『太陽の鷹』隊長アイドゥラの出身国レスウェラン王国のお家騒動へと舞台を移し、深く大きな物語へと収束していく。
タルマとの姉妹の誓いを果たすために一族の礎となる子を増やすべく、一生をつれそう伴侶を探すケスリーも、ついに理想の男性に巡り合うなどロマンス色も（ラッキーですしね！）ちょっぴり。前作と同じくらいに楽しめる内容です。

2011/12/07

女剣士タルマと女魔法使いケスリーは、傭兵商売に手を染めた二人組。実入りのいい仕事とは縁遠い二人のもとに、誉れ高きある傭兵隊からの誘いが舞い込んだ。喜びも束の間、その女隊長が故郷に旅立つことになり、留守中の隊は彼女たちの手に委ねられる。すぐ戻ると言った隊長からの手紙は途絶え……血の姉妹の、さらなる活躍。

１９９６年５月２４日購入

１９９６年７月９日初読

2009/10/04

大好き！
マーセデス・ラッキーの安定した異世界ファンタジー。
女性至上主義の、自分大好きヒロイン大活躍物語だけど、まあ一昔前のファンタジーなんてそれの男版なんだから逆があったっていいじゃない(笑)。
これはこれで大好き。どっちもえこひいきしてない、バランスの取れた、男女対等にふつうに友情あるものが一番好きだけども(笑)。

で、最初読んだ時はとにかく面白くてだーっと読んだんだけれども、これは考えてみれば単純に、有能で格好良くて大活躍する白人女性がネイティブアメリカンに認められ評価される、という物語なのか……。
まあそういう所も素直でいいのかも知れない。いろいろ含みもなくかーっと読んでかーっと楽しんで「あー面白かったー」と明るく本を閉じられる感じ。
何も考えずに異世界ファンタジーを楽しんで、明るく終わるにはぴったりかな。

2009/10/04

タルマとレスリーが傭兵となってからとうとうタレ=セイドゥリンを再興するまでの話。派手な仕掛けなどには欠けるけれど、バランスが取れていて良いと思います。

2009/10/04

「女剣士タルマと女魔法使いケスリーは、傭兵商売に手を染めた二人組。実入りのいい仕事とは縁遠い二人のもとに、誉れ高きある傭兵隊からの誘いが舞い込んだ。喜びも束の間、その女隊長が故郷に旅立つことになり、留守中の隊は彼女たちの手に委ねられる。すぐ戻ると言った隊長からの手紙は途絶え……血の姉妹の、さらなる活躍。」…解説より