レッド・オクトーバーを追え(上) の商品レビュー
共産主義に絶望したソ…
共産主義に絶望したソ連の原潜艦長が艦ごとアメリカへの亡命をめざし‥‥というストーリーです。テーマからして、原著の出版当時、レーガン大統領が激賞したのも頷けます。もちろんテーマだけの作品ではなく、ストーリーテリングも巧みです。
文庫OFF
本作は、冷戦下“鉄のカーテンの向こうでソ連は凄いモノ作ってんじゃないか”妄想が幅を利かせた最終末期のスパイ・軍事スリラーと思うのだが、如何? 現に、早30年以上前の作品だが、ここで登場した潜水艦の無音航行システムとか、まだ実用化されていない筈だ。
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久々の再読。 ソ連(ソ連時代)の新造大型弾道ミサイル原潜が、祖国に反旗を翻す。 新しい静かな推進システムがあっさり見抜かれて追跡されたり、案外スムーズに進んじゃうところがあれなんだけど、それでも、ソ連原潜が退去して米国西海岸に押し寄せる描写とか、ゾクゾクする。 トムクランシー...
久々の再読。 ソ連(ソ連時代)の新造大型弾道ミサイル原潜が、祖国に反旗を翻す。 新しい静かな推進システムがあっさり見抜かれて追跡されたり、案外スムーズに進んじゃうところがあれなんだけど、それでも、ソ連原潜が退去して米国西海岸に押し寄せる描写とか、ゾクゾクする。 トムクランシーはどれ読んでも面白いのだが。 たまには読み返したくなる名著。
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トムクランシーにであった一冊。音紋解析とかの話しがでてきて、クランシーとは何者かと思った記憶があります。
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80年代、まだソ連があった時代に、ソ連の最新鋭原子力潜水艦の艦長(ラミウス大佐)が、原潜まるごと米国へ企てるという凄まじい設定の話。核のある時代に戦争を避けなければならない両国の思惑が、現場である潜水艦とブレーンである政治の両面で火花を散らす。 凄まじい設定とは書いたが、実際にソ連の防空軍中尉が亡命のためにソ連の戦闘機に乗ったまま日本の空港に強行着陸する、なんて事件が70年代にあったらしく、亡命した中尉が作者に助言を与えているのだとか(Wikipedia ヴィクトル・ベレンコより)。とんでもないSSS級バックラーだ。 私が物心付いたときにはもうソ連は崩壊しており、米ソの対立を肌で感じたことはなかったのだが、小説映画共にヒットしたということは、きっと当時の米国のソ連に対するイメージを掴んだ小説なのだろう。 古い小説であり訳もやや読みにくく知らない単語も多くて読み辛いのが残念だったが、政治の世界の上層部、スパイ、そして軍隊がそれぞれ未曽有の大問題に様々な制約の中で答えを出すことに努める様は非常にスリリングだった。 相手国の潜水艦を撃沈する寸前までいくような、実際に戦争に突入する手前までいく描写もある。折りしもこの小説を読んでいる2020年1月、米国とイランで一触即発の事態が発生しており、SNSのトレンドに第三次世界大戦などと物騒な単語が躍り出ていた。 こう考えると、米ソ対立・冷戦という昔を描いたこの小説は過去のものではなく、見えるところでも見えないところでも、こうした戦争を迎える危険とそれを回避する努力が続けられているのかも知れない。 なお、米国側の小説ということで、貧しいソ連の軍人が米国の豊かさをにわかには信じられずびっくり仰天する、というコミカルなシーンも描かれる。先述のベレンコ中尉も実際に壮大なカルチャーショックを受けたそうだが、ソ連が崩壊した今、米露の比較文化なんてものもあれば読んでみたいなと思った。
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トムクランシー最初の作品。 今となっては国家間のリアルな戦争など遠い時代の記憶となってしまったが、この作品が書かれた頃は潜水艦などの兵器こそ国の最機密情報だったのだろう。 ジャックライアンシリーズやトムクランシーその人をよく知らない人が読むと 潜水艦同士のどちらの艦が音を立てず...
トムクランシー最初の作品。 今となっては国家間のリアルな戦争など遠い時代の記憶となってしまったが、この作品が書かれた頃は潜水艦などの兵器こそ国の最機密情報だったのだろう。 ジャックライアンシリーズやトムクランシーその人をよく知らない人が読むと 潜水艦同士のどちらの艦が音を立てずに潜行できるか競争とどちらの艦が魚雷に当たらないか競争の話をひたすら描いている話と感じるかもしれないが、この作品は30年以上続いていくジャックライアンシリーズの第一作であり、 それまでになかったテクノスリラー分野を開拓した画期的な作品と言える。
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レッド・オクトーバーを追え(The Hunt for Red October, 1984) 最新鋭のソ連原子力潜水艦「レッド・オクトーバー」がアメリカへの亡命を希望。 ソ連に亡命を悟らせずにいかにレッド・オクトーバーを手に入れるか。 なお、この作品は1990年に映画化さ...
レッド・オクトーバーを追え(The Hunt for Red October, 1984) 最新鋭のソ連原子力潜水艦「レッド・オクトーバー」がアメリカへの亡命を希望。 ソ連に亡命を悟らせずにいかにレッド・オクトーバーを手に入れるか。 なお、この作品は1990年に映画化されている。 著者 : トーマス・レオ・クランシー・ジュニア(Thomas Leo Clancy, Jr., 1947年4月12日 - 2013年10月1日)は、アメリカの小説家。 軍事や諜報活動を扱うテクノスリラー小説を数多く執筆し、また自身の名を冠したテレビゲームの監修も務めた。
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ラミウス艦長指揮下の最新潜水艦レッドオクトーバーが逃亡した。レッドオクトーバーを追うソ連艦隊。ソ連潜水艦艦隊の異常な動きに反応するアメリカ。ジャック・ライアンのラミウス艦長亡命説。ラミウス艦長、レッドオクトーバーと接触するために大西洋上に展開する空母に降り立ったジャック・ライアン。レッドオクトーバーを探知し追尾するアメリカ潜水艦ダラス。
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T.クランシーのデビュー作でありながら、熟達した語り口、プロットの巧妙さ、そして小説全体で保たれた緊張感。まぎれもない傑作であると思う。 小説は、冷戦時代にソ連最新鋭ミサイル潜水艦が、艦ごとアメリカに亡命という前代見聞のテーマをアメリカ側の情報戦を主軸に展開する。 映画より小...
T.クランシーのデビュー作でありながら、熟達した語り口、プロットの巧妙さ、そして小説全体で保たれた緊張感。まぎれもない傑作であると思う。 小説は、冷戦時代にソ連最新鋭ミサイル潜水艦が、艦ごとアメリカに亡命という前代見聞のテーマをアメリカ側の情報戦を主軸に展開する。 映画より小説のほうが細部にわたって、きっちり仕込まれているので緊迫感が明確に伝わり、小説全体を引き締めている。
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ロシアの原子力潜水艦がアメリカに亡命をするという話である。潜水艦の話はさすがに良く調べられているが、ロシアとアメリカの文化歴史は皆無である。話は単純なので、いかにもアメリカという気がする小説である。
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