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建築探偵日記 の商品レビュー

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2022/02/13
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※このレビューにはネタバレを含みます

この本、昭和の終わりから平成の初めにかけて東京都の発行するコミュニティ誌に連載され、30年ほど前に書籍化された本なのだけど、書籍情報が全く見つからなかったことに驚愕。 内容としては、都内に点在する明治期の建物について、その建物がどのように建てられたか、とか、なぜこのような様式なのか、とか、ここに住んでいた人たちの生活の工夫が建物にどう残っているか、とか、失われつつある明治期の建物について書かれたもの。 その本の書籍情報が失われているとは…。 気になった本はがつがつ読んでいかないと、失われた文化を発掘するはめになってしまう。 で、30年前に書かれた本なので、「失われる前に目にできて、かろうじて間に合った」なんて書かれている建物も、多分ほとんどすでにないのだろうと思う。 だから写真が白黒なのが惜しい。 歳月を経た建物の佇まいは、白黒写真では読み取りにくいから。 個人的には同潤会アパートの部分をもっとじっくり読みたかった。 工夫を凝らして設計されたという部分も、文章ではなく、設計図も込みで見たかったなあ。 江戸東京博物館の分館として、江戸東京たてもの園の存在を知ったので、いつか必ず行ってみたいと思う。 楽しみが増えた。

Posted byブクログ