殺人現場を歩く の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
18の殺人事件現場をめぐる。すでに更地になったり取り壊されたりした現場がある一方で、別の人間が今も住んでいる現場もある。今更との思いが湧くが行けば行ったで何かしら見えてくるものがあるよう。いわば断ち切られた日常の痕跡ともいうべきもの。未解決のままの凶悪事件も多々あり読んでいるうちに怖くなり寝つけなくなった。写真がいい。アフリカケンネルの犬舎や板橋のスナックの立入禁止テープで封印された入り口扉の迫力。表紙は世田谷一家殺人事件の現場。
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私もたまたま 有名な殺人事件の現場を 見たことがあるけど、 それを聞いた瞬間、その場所が 一気にどんよりした。 寒気がした。 この本を読みながら、自分は部外者なのに 何か事件に近づいた感じがした。 多分その場所が全部 普段行くような所ばっかりだからだろうな。 事...
私もたまたま 有名な殺人事件の現場を 見たことがあるけど、 それを聞いた瞬間、その場所が 一気にどんよりした。 寒気がした。 この本を読みながら、自分は部外者なのに 何か事件に近づいた感じがした。 多分その場所が全部 普段行くような所ばっかりだからだろうな。 事件についてすごく詳しく書いてるわけでは ないのに、被害者や加害者をすごく 近くに感じて怖くなったり 悲しくなったりしました。 続編も読みたい
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タイトル通りの本です。 かつての殺人事件の現場を訪れたレポートと写真。 写真は、モノクロです。今の姿に過去の写真もちょっとはいってる。モノクロ写真って、なんか刹那的だなと、やるせなく思うのであった。 女子高生コンクリート詰め殺人事件や、世田谷の一家四人殺人事件、桶川女...
タイトル通りの本です。 かつての殺人事件の現場を訪れたレポートと写真。 写真は、モノクロです。今の姿に過去の写真もちょっとはいってる。モノクロ写真って、なんか刹那的だなと、やるせなく思うのであった。 女子高生コンクリート詰め殺人事件や、世田谷の一家四人殺人事件、桶川女子大生ストーカー殺人事件、など、有名なのばかりです。 だもんで、よく知っているようで、知っているからこそ、その現場の空気にたじろぐ。ある現場は、さも事件がありそうに不気味である。反対に、全く普通の平穏な風景もある。 その時間、その場所にいてしまった不幸。 不幸、とか不運とかで、カテゴライズするのは間違っていると思う。間違っているけれど、そういう囲い込みをしてしまう。なぜなら、自分はその場にいたくないからだ。 私の今の平安は、この犠牲者の命の上に成り立っている気がしてならない。 命はつながっている。 私がこれを読んで感じた悲しみや切なさや恐怖は、きっと誰かに伝わり、それはいつか大気を振るわせる。悲しみがこの地を覆う。 …この切なさは、廃墟を見るのと同じベクトルなんだよな。
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5/8 すっげえいいよ!というよりは期待していたものとのギャップやこの手の事件モノを扱っているにしてはめずらしい、静かな筆致やキレイな写真が気に入った。こんなことって今まで誰も考えなかったんじゃないか。「何かを考えろ!」とか「犯人の心の闇!」とか言われるよりよっぽどぐっときた。日...
5/8 すっげえいいよ!というよりは期待していたものとのギャップやこの手の事件モノを扱っているにしてはめずらしい、静かな筆致やキレイな写真が気に入った。こんなことって今まで誰も考えなかったんじゃないか。「何かを考えろ!」とか「犯人の心の闇!」とか言われるよりよっぽどぐっときた。日常からのパース(透視図)ぽいなあとも思い。続編も文庫になったら読もうかな。
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