最後の将軍 の商品レビュー
1998年の大河「徳…
1998年の大河「徳川慶喜」の原作の一つです。切れ者すぎて身内にもなかなか理解してもらえなかった慶喜が、子供っぽい無邪気な一面もある憎めない存在として描かれてます。だからこそ余計理解しづらいのかもしれませんが…でも良くも悪くもすごく魅力的な人物として描かれています。何度読み返して...
1998年の大河「徳川慶喜」の原作の一つです。切れ者すぎて身内にもなかなか理解してもらえなかった慶喜が、子供っぽい無邪気な一面もある憎めない存在として描かれてます。だからこそ余計理解しづらいのかもしれませんが…でも良くも悪くもすごく魅力的な人物として描かれています。何度読み返しても面白い、司馬作品の中でもかなり好きな作品です。薄いので一気に読めちゃうし、幕末期の幕府側の動きもさらっと学べます。
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けっこうおもしろかっ…
けっこうおもしろかった。これは大河の原作かな?ドラマも見たいなあ
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幕末のキーマン徳川…
幕末のキーマン徳川15代将軍慶喜の生涯を描いた作品。周囲の期待を集めながら、就任後わずか2年で幕府を葬ることになった将軍慶喜のドタバタぶりが見事に描かれている。慶喜だからこそ、歴史を恐れ権威に恭順したのだと改めて思う。大政奉還後のふるまいを、もうすこし詳しく書いて欲しかった。
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大河ドラマにもなった…
大河ドラマにもなった徳川慶喜です。その人物・能力には賛否両論ありますが、あの混乱の中で政権移譲がある程度すんなり進んだのは、この人の功績であることは間違いありません。
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徳川慶喜がいかに有能…
徳川慶喜がいかに有能で、常人には理解し難い人だったかがよくわかります。大政奉還など、歴史の方向性を決める重大な事柄も、彼だからこそ出来た事だと感じます。時の将軍が彼でなかったら、明治維新の成功はもっと困難なものになっていたことでしょう。
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いわずもがな徳川慶喜…
いわずもがな徳川慶喜の小説です。もとから慶喜の事をあまり快く思っていなかったのですが、それに拍車がかかりました。
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同じ時代を生きた坂本龍馬のような、誰からも愛されるヒーローではない。しかし誰に理解されることなく苛烈な「歴史」を走り切った最後の「将軍」であり、誰よりも聡い「政治家」、慶喜。 あとがきの一節 「徳川慶喜という私のこの対象には、素材そのものがすでに酒精度の高い、ひとを酩酊させる...
同じ時代を生きた坂本龍馬のような、誰からも愛されるヒーローではない。しかし誰に理解されることなく苛烈な「歴史」を走り切った最後の「将軍」であり、誰よりも聡い「政治家」、慶喜。 あとがきの一節 「徳川慶喜という私のこの対象には、素材そのものがすでに酒精度の高い、ひとを酩酊させるものをもっているがためのように思える。」 これに尽きる。
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冷静沈着とはこのこと。 計り知れない絶望的状況の数々に対しての対応。 根本には『自分を1番信じている』為、 決断が早く修正も早い。 なぜ薩摩側にいなかったのか、 なぜ崩壊側の陣営にいるのか、 そこが歴史に濃く残る要因ではあるが、勿体ない。 現代の世界で彼はどんな決断をする...
冷静沈着とはこのこと。 計り知れない絶望的状況の数々に対しての対応。 根本には『自分を1番信じている』為、 決断が早く修正も早い。 なぜ薩摩側にいなかったのか、 なぜ崩壊側の陣営にいるのか、 そこが歴史に濃く残る要因ではあるが、勿体ない。 現代の世界で彼はどんな決断をするのか、 とても興味深い人間に映った。 プロップスではなく、行動、言動で利害関係の仲間を作る能力は絶大であり一種の自己啓発本のような感覚に陥った。 坂本龍馬の存在感も、 知恵だけの提供なのにここまで色が出るのかと脱帽。
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司馬遼太郎さん、大河ドラマ好きとしていつかは読まねばならぬと、重い腰をあげてよんでみた1冊。 それなりに読みにくさはあったけれど、なんとか読めた。徳川15代将軍は幕末の脇役として登場するイメージだったので、主人公として半生を語られるのは新鮮だった。 慶喜の意見の二転三転を、...
司馬遼太郎さん、大河ドラマ好きとしていつかは読まねばならぬと、重い腰をあげてよんでみた1冊。 それなりに読みにくさはあったけれど、なんとか読めた。徳川15代将軍は幕末の脇役として登場するイメージだったので、主人公として半生を語られるのは新鮮だった。 慶喜の意見の二転三転を、全部頭の良い慶喜の計算というふうに描いてたが、ほんとにそうだったのかなぁと疑問が残った。 主人公にも肩入れしすぎず、淡々と色んな出来事を述べていくので、幕末がどんな時代なのか新たな観点で知ることができて良かった。 違う主人公で司馬遼太郎の本読んでみたい。なんにせよ歴史は面白い!
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※このレビューにはネタバレを含みます
司馬遼太郎による徳川幕府最後の将軍徳川慶喜を主人公にした歴史小説。 幼い頃から英傑と評され、周囲の期待とともに育つ。 頭脳明晰で未来が予測できるからこそ諦めが早く、ものわかりがよい。 私が持っていたこれまでの慶喜像通りの内容であり、特に驚きや新たな発見はなかった。 本書を読み、彼は生まれた瞬間から自分の役割を理解し、それを淡々とこなしたのではないかと思った。あまり感情移入できるタイプの人間ではない(=本書ではそのように書かれていない) 慶喜に関連する事柄に話が限定されるので、本書からは幕末のダイナミックさは感じられなかった。 司馬遼太郎の最初の一冊としてはオススメしない。
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