灰色の仮面 オリジナル版 の商品レビュー
読了後に知ったのだがこれは、オリジナル版。 その後にこのエンディングがわかりにくい、 との声に応えて、改訂がされているとか。 確かに少しわかりにくい。 え、で、実際にこの殺人鬼は誰だったの? どこまでが夢でどこまでが妄想でどれが真実?? 多分これでいいのよね? と、わかった...
読了後に知ったのだがこれは、オリジナル版。 その後にこのエンディングがわかりにくい、 との声に応えて、改訂がされているとか。 確かに少しわかりにくい。 え、で、実際にこの殺人鬼は誰だったの? どこまでが夢でどこまでが妄想でどれが真実?? 多分これでいいのよね? と、わかったつもりで気になるので、 改訂版も買ってみようかなと思って。。 あれ?趣旨は今回、たまりすぎた折原作品を整理したかったのに。 逆に増えてしまいそうな予感。 うーん、なんと罪な才能! 折原一ってば神!
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山岸陽介、26歳、男性、独身。 通りがかったマンションから女性の助けを求める声を聞きつつ、彼は素通りした。 後で気にかかった彼は、そのマンションを訪れたが、その部屋で見つけたのは、若く美しい女性の死体だった。 そこへ死体の同居人である女性が帰ってきて彼を犯人扱いして騒ぎ始め...
山岸陽介、26歳、男性、独身。 通りがかったマンションから女性の助けを求める声を聞きつつ、彼は素通りした。 後で気にかかった彼は、そのマンションを訪れたが、その部屋で見つけたのは、若く美しい女性の死体だった。 そこへ死体の同居人である女性が帰ってきて彼を犯人扱いして騒ぎ始める。 慌てて逃げ出す彼。しかしこれは物語の始まりにしか過ぎなかった・・・。 と、いうお話ですね。 ミステリーと銘打たれてあるのですが、どっちかというとサスペンスに近いような気がします。個人的には「犯人当て」がミステリーだと思っているので。 この本を私の定義に当てて考えると、ミステリー定義から少し外れるわけです。 だからと言って不満かというと、とんでもない。面白かったですよ、これ。 犯人は誰だろう、とか、あれはどうなったんだろう、とか、色々考える余地があって、最後まで飽きずに読めます。 この本は《オリジナル版》とあるように、発表当時のままの結末を迎えます。 この作者、「ラストがわかりにくい」との評を受けて、書き直したんだそうです。で、書き直した物を「改訂版」として新書化、その後文庫化したとか。 「改訂版」は講談社から発行、「決定版」なるも、「オリジナル版」を読みたいという読者の声もあり、徳間の方から了承を得てこの本の刊行の運びとなったそうです。(なんかややこしいね。) とても面白かったので「改訂版」も読んでみようかなぁ?そんな気にさせる本です。 結末がわかりにくいという点については賛成ですが、それ程でもないと思います。
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