坂の上の雲(八) の商品レビュー
「本日天気晴朗なれど…
「本日天気晴朗なれども浪高し-」手に汗握る日本海海戦は一気に読んでしまいました。揺るがない不動の東郷司令官に感動します。
文庫OFF
これは日本社会に生きるには読んでおかないといけない作品かと。 作家曰く、小説に収まらない題材ということでもあり、かつ、この作品発表時はまだこの題材は社会にとって現実感ある戦前だったのでしょう、作家の覚悟が感じられる。 所謂司馬史観を巡る紛糾(?)の大元はここにあるような気もする。...
これは日本社会に生きるには読んでおかないといけない作品かと。 作家曰く、小説に収まらない題材ということでもあり、かつ、この作品発表時はまだこの題材は社会にとって現実感ある戦前だったのでしょう、作家の覚悟が感じられる。 所謂司馬史観を巡る紛糾(?)の大元はここにあるような気もする。でも作家本人もこの作品に関しては、それを受けて立つという気概に満ちている。 小説という観点から見れば、筋立てとか伏線とか粗い面は否定できないが、そこでの議論を超えた熱さがこの作品には確かに存在するかと思われ。
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悲運の名将というのは理論的にありえない表現であり、名将はかならず幸運であらねばならなかった。 かれらは、天才というほどの者ではなく、前述したようにこの時代のごく平均的な一員としてこの時代人らしくふるまったにすぎない。この兄弟がいなければあるいは日本列島は朝鮮半島をもふくめてロシ...
悲運の名将というのは理論的にありえない表現であり、名将はかならず幸運であらねばならなかった。 かれらは、天才というほどの者ではなく、前述したようにこの時代のごく平均的な一員としてこの時代人らしくふるまったにすぎない。この兄弟がいなければあるいは日本列島は朝鮮半島をもふくめてロシア領になっていたかもしれないという大げさな想像はできぬことはないが、かれらがいなければいないで、この時代の他の平均的時代人がその席をうずめていたに違いない。
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ようやく読み終わりました。 好古、真之、子規の幼少時代から日露戦争の終結まで。 激動という言葉が相応しかったです。
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本日天気晴朗ナレドモ浪高シ―明治三十八年五月二十七日早朝、日本海の濛気の中にロシア帝国の威信をかけたバルチック大艦隊がついにその姿を現わした。国家の命運を背負って戦艦三笠を先頭に迎撃に向かう連合艦隊。大海戦の火蓋が今切られようとしている。感動の完結篇。
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