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生と死の幻想 の商品レビュー

3.5

11件のお客様レビュー

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傑作

「家族」をテーマに、「夫」そして「父」の視点から描かれた短編集です。『生と死は隣合わせ』であるなかで『生きる』ことに正面から挑み、現代日本へ警告を放った、新世代ベストセラー作家の傑作小説。

たかはし

2019/06/05

文章の構成が極端に読みづらい、突然登場人物が増えたり減ったり「こいつ誰だよ……」と思いながら読了したが結局タイトル通りの生と死の幻想なんてものはピンと来なかった、残念

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2017/04/09

鈴木光司さんの作品なので、ホラー感が強いのかと思ってたけど、全くそんな感じではなかった。 自分も後々(こんなに過激ではないにしろ)実感するときがくるのかなぁ。。。w

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2017/02/21

「闇のむこう」感想 幸せになる努力をせずに、他人の幸せを妬んでばかりいる人がいる。 見も知らぬ人を恐怖に陥れることが、何よりも楽しく快感さえ覚える人もいる。 被害を受ける人間にとっては到底許すことなど出来ない、卑怯極まりないことだ。 どうしても守りたい者。何があっても譲れないも...

「闇のむこう」感想 幸せになる努力をせずに、他人の幸せを妬んでばかりいる人がいる。 見も知らぬ人を恐怖に陥れることが、何よりも楽しく快感さえ覚える人もいる。 被害を受ける人間にとっては到底許すことなど出来ない、卑怯極まりないことだ。 どうしても守りたい者。何があっても譲れないもの。 誰にでも何かしら大切なものがあるだろう。 では、守るためにはどうしたらいいのか? 「守る」と言うことは簡単だけれど、実行することは言うほど容易いことではない。 暴力で押さえ込もうとする者は、より強烈な暴力に対しては驚くほどに弱い。 目には目を・・・の原理が正しいとは思わないが、ときには必要な場合もあるのだろう。 こっそりとストーカーのように影から脅す手口は、加害者の不幸に比例しているのか。 徐々にエスカレートしていく犯行は、被害者にとってはもちろん、加害者にとっても不幸なことかもしれない。

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2015/06/19

2008年12月28日読了。 短編集。子どものふっくらした感触と、それとは似ても似つかない硬質なものとの対比が格好良かったり恐かったりわけがわからなかったり。でもそれが心地よい。父親の子育てがテーマなのかな。察するに育児中だったのでしょうか鈴木さん。育てることは生きること。直結...

2008年12月28日読了。 短編集。子どものふっくらした感触と、それとは似ても似つかない硬質なものとの対比が格好良かったり恐かったりわけがわからなかったり。でもそれが心地よい。父親の子育てがテーマなのかな。察するに育児中だったのでしょうか鈴木さん。育てることは生きること。直結している気がする。

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2014/07/30

【強ち間違ってない真実の歪んだ穴】 リング、らせん、仄暗い水の底から。世界は安全じゃなくても平和じゃなくても、死ぬ必要はない。どんなに悪が蔓延ろうとも、生は続き、まま死は成し遂げるべきもの。

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2012/05/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「リング」、「らせん」、「ループ」の鈴木光司氏の文学作品。 ホラー的な内容ではない。そして、書籍のタイトルほど哲学的というか重々しいものではなかった。 正直、鈴木さんと言えばジャパニーズホラーというステレオタイプが存在していたのだが、少し前に読んだ福岡伸一さんの著書「エッジエフェクト」で福岡さんと鈴木さんの対談があり、興味を持った。 彼はヨットをやっており、かなりのアクティブ派だったと記憶している。それまで、陰鬱な人間なのだろうと勝手に予想していたが、覆ったのだ。 そこで、彼の作品をと思い、たまたま手に取ったのが本書である。 内容は6篇の短編があり、その中に生と死を描いている。 しかし、解説で柳さんが書いているようにそれらのテーマをコントラストに描くのではなく、内包して描いている点が大変に興味深かった。 だが、本人のあとがきによると、本書は母性と父性について統一したテーマで書いたとのことだ。たしかにその描写もあるが、そっちがメインとは思わなかった。 まあ、そういうわけだから、男の心理描写がやけにしっくり来るような感覚もあり、すぐに読み進めることができた。 鈴木さんの他のエッセイなども読んでみたいと思わせてくれた。 おすすめです。

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2010/06/28

鈴木光司という人はヒロイズムに合わせてマッチョ主義を持っているんじゃないかと思う。どうしょうもない悪に圧倒的な力で制裁を加える短編を集めた作品。一種のカタルシスはあるが、やはり陰謀を企む巨悪ではなく、どうしようもないくだらない悪が相手なのでこの世界の薄っぺらさやむなしさが強調され...

鈴木光司という人はヒロイズムに合わせてマッチョ主義を持っているんじゃないかと思う。どうしょうもない悪に圧倒的な力で制裁を加える短編を集めた作品。一種のカタルシスはあるが、やはり陰謀を企む巨悪ではなく、どうしようもないくだらない悪が相手なのでこの世界の薄っぺらさやむなしさが強調されるが、その分、圧倒的な力と生まれる生命の脆さが強調される。

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2009/10/07

上手さを求めて読みました。短編集です。いやー。重いのでがっつりは食べられませんでしたがうまかった。 まず纏め方がうまい。そして小道具の使い方が秀逸。スーツケースとか。随所随所でぞくっとした。 テーマがテーマだけに多少説教っぽくなる心配をしましたがそこはホラー出身作家さんなのでオチ...

上手さを求めて読みました。短編集です。いやー。重いのでがっつりは食べられませんでしたがうまかった。 まず纏め方がうまい。そして小道具の使い方が秀逸。スーツケースとか。随所随所でぞくっとした。 テーマがテーマだけに多少説教っぽくなる心配をしましたがそこはホラー出身作家さんなのでオチはちゃんとあったりして。 純文学かと思って読んだら意外と面白かったです。

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2009/10/04

愛する人がいて、守りたいと強く思えて その人の立場に立って「自分がいなくなったら、いけない!」 と考えられることができるようになったとき あたしも憎しみや怒りを抑えることができるようになるのかな。 と改めて思った。 愛するものの前では、大きかった憎しみもちっぽけなんだろうな

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