戦争の犬たち(下) の商品レビュー
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マンソン鉱山会社の会長マンソン卿は、アフリカの小国ザンガロに膨大な埋蔵量のプラチナ鉱脈があることを知り、その利益を密かに自分のものとすべく、ザンガロにクーデターを起こし傀儡政権を作り上げた上で、自らが操るペーパーカンパニーにその採掘権を与える計画を企んだ。 そのため、腹心のサイモ...
マンソン鉱山会社の会長マンソン卿は、アフリカの小国ザンガロに膨大な埋蔵量のプラチナ鉱脈があることを知り、その利益を密かに自分のものとすべく、ザンガロにクーデターを起こし傀儡政権を作り上げた上で、自らが操るペーパーカンパニーにその採掘権を与える計画を企んだ。 そのため、腹心のサイモン・エンディーンに最適な傭兵を探させ、もう1人の腹心マーチン・ソープに、現在は活動していないが由緒のある会社の入手を命じた。 エンディーンは、若いがやり手と評判の傭兵隊長キャット・シャノンを選び出し、真意を伏せつつ、クーデターの計画、武器、兵員調達、輸送、戦闘全てを委任した。 シャノンは自らザンガロを訪れ、現地調査の上でクーデターの遂行は可能とのレポートを提出する。 そして以前からの部下4人を集め、非合法な資金輸送や武器の裏取引の知識を使って準備を進める。 一方でマンソン卿の真意についても探っていく。 100日後、シャノンはザンガロの独裁者キンバを倒すクーデターを起こすべく、ザンガロに向かう。 しかし、アフリカの現地の悲惨さを知っているシャノンには別の考えがあった。 イギリスの作家フレデリック・フォーサイスの軍事・経済小説。1974年発表。
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細かいんだよね。武器調達の段取りとか。こりゃフォーサイスやるきだったでしょ!と思わせられても仕方ないかも。オススメ!映画のクリストファー・ウォーケンはちょっと線が細すぎない?
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資本主義が 国家相手にクーデターまで画策し、実施するまで。これがフィクションのようで、半ばフィクションでないのが恐ろしい。戦闘シーンより、それに至るまでが9割を占めている構成が秀逸。
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中央アフリカの独裁政権を倒すべく様々な備品や武器を調達するべくヨーロッパ各地に散った傭兵仲間。彼らは着々と用意を整える様子は、特にディテイルが書き込まれており、圧巻である。フォーサイス自身が画策した作戦を彷彿させる展開にどんどん引き込まれる。
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初めてこの本を読んで、十数年後 まさか、自分がプラチナの取引をするとは思わなかった。 初めて読んだ頃は、漠然としたイメージだったが、今思えばアフリカの小国どころの話じゃなくなってると思う。 やはり、当時 そんなイメージを持ったフォーサイスはすげぇ作家だと思う。
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