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遠い海 の商品レビュー

4.1

8件のお客様レビュー

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2020/03/28

1人の亡き美女を取り巻く、4人の男女の心の触れ合い。 重苦しい場面や雰囲気も、温かみある一流の表現で優しい気持ちで読み進められる。明治の文豪のなせる技か。 昭和37年のNHKラジオ小説だったらしい。願わくばリアルタイムで味わいたかった!心がほぐれました。

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2019/07/17

不審な女の登場によって翳る妻の心理─男女のめぐりあいの数奇な運命のなかで互いにたぐりよせた愛の絆とは何であったのか。それは二人の青春のドラマを再確認する道程なのだろうか。

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2014/09/13

確か10年ほど前、自分が恋愛でドタバタしていて事が落ち着いた時に、何の巡りかこの本に出会った。リズミカルに静かに堂々と穏やかな、なんという感じかなぁ。。。とてもすがすがしい、恋や愛について。。名作だよ。

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2013/02/04

「あんな娘、嫌い」とゆう波子がかわいらしい。遠い海を持たないけれど、素直。4角関係の恋愛劇。すごくテンポが良くて楽しめた。

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2013/01/13

初やすっさん。 読みやすくて、会話のテンポがいい。 「なんかよかった!」っていつもの僕なら言うでしょう。なので今回も言います。 なんかよかった!

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2012/05/21

それぞれが気付く、己の気持ちに「遠い海」と名付けて、それ以上ははっきりと述べられていないのに、読んでる方は理解できる。それがすごく面白い。

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2009/10/27

「人間というものは、みんな遠くに見える海のようなものをもっていますよ・・・・・・そこだけが青く澄んでいます」 遠い海とは、人が持つ「遠くにあって、憧れるもの。透明で清らかなもの」。美しいですね。 表紙絵の「遠い海」の絵もイメージにぴったりで素敵。 今年の大河(井上靖原作!)の『風...

「人間というものは、みんな遠くに見える海のようなものをもっていますよ・・・・・・そこだけが青く澄んでいます」 遠い海とは、人が持つ「遠くにあって、憧れるもの。透明で清らかなもの」。美しいですね。 表紙絵の「遠い海」の絵もイメージにぴったりで素敵。 今年の大河(井上靖原作!)の『風林火山』を見ていますが、甲斐の山国で育った武田信玄は心の中で海に憧れ、信濃から北陸へ出ようとしたと描かれています(この作品に限らず)。もしそうなら、信玄の「遠い海」はまさに遠い海、ですね。 「井上の作品には、もともと中心にひとつの静かな絵画的イメージを抱いているものが多く、それが作品の主題及び気分を代表的に語っている。つまりは象徴的な心象風景ということである」(解説より) 円藤という人は、とても純粋な人ですね〜。井上靖というより、村上春樹の小説に出てきそうな「純文学な人」。

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2009/10/04

「不審な女の登場によって翳る妻の心理─男女のめぐりあいの数奇な運命のなかで互いにたぐりよせた愛 の絆とは何であったのか。それは二人の青春のドラマを再確認する道程なのだろうか」 ――井上靖ばかりを読んでいます。とりあえず、制覇したいと思います。この人の本は。だっていいんで ...

「不審な女の登場によって翳る妻の心理─男女のめぐりあいの数奇な運命のなかで互いにたぐりよせた愛 の絆とは何であったのか。それは二人の青春のドラマを再確認する道程なのだろうか」 ――井上靖ばかりを読んでいます。とりあえず、制覇したいと思います。この人の本は。だっていいんで すもん!人生の肥やしになるような作品ばかり。 さて、「遠い海」です。この人はホントに心情描写が うまいと思います。男女の関係にしたって、親や子の気持ちにしたって。そんで絶対心の魅力的な人物が でてきますね。男性の。こんな性格の人になれたら、こんな風に生きられたら。そう思ってばかりいま す。 この小説はなんか不倫ものぽい感じです。妻は、夫の背後に見え隠れする不審な女性の影に気付 く。そんなはずはない、と夫を信じようとするが・・。 うーん。正直夫婦の話ってまだよくわかんない んですけど、それでも良質だなって思いました。「人は誰でも心に、遠い海のように澄んだ部分を持って いる」そうなんだよね。深く考えすぎると腑に落ちないけど、最初この文章読んだ時、あ、そうだなって 妙に納得した。今も印象に残っていて、自分の心の遠い海はどんなのだろうと時々ふっと思い出したよう に考えます――

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