河童が覗いたニッポン の商品レビュー
すごく古い本だが、いろいろな世界の内側を見られる面白い本でした。 著者の妹尾河童さんが、地下鉄工事現場のことや、北海道開拓に送り込まれた囚人のこと。山あげ祭りや裁判の傍聴。皇居や刺青などなど。 知らないことばかりで面白かった。
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府中刑務所 1935年建造 所長に直接申し込む 許可理由は「監獄法を研究されているため」 中門で手の甲に紫外線インクのスタンプ 昔の懲罰刑ではなく今は自由刑=自由を拘束する刑 重警備刑務所 累犯 平均2年7カ月の刑期 風呂は12分間 週2回(昭和53年) 雑居房 テレ...
府中刑務所 1935年建造 所長に直接申し込む 許可理由は「監獄法を研究されているため」 中門で手の甲に紫外線インクのスタンプ 昔の懲罰刑ではなく今は自由刑=自由を拘束する刑 重警備刑務所 累犯 平均2年7カ月の刑期 風呂は12分間 週2回(昭和53年) 雑居房 テレビ有り 独居房 国連の最低基準 保護房 自殺防止対策 網走刑務所 1912年建造 こたつ面会室
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情報か古いけど、興味と好奇心を掻き立てられる。 細かい手描きの俯瞰の画と、手書きの説明文。 ごちゃっとしているページ編成にひきがある。 一つのものを俯瞰で遠くから見つけて、そこにフォーカスしてピントをあわせてる。 好奇心の熱がすごい人なんだろうなあ。
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作者の目から見た、日本。 印刷活字、ではないので、少々読みづらかったです。 文字が小さい…というのもありましたが、濃ゆい?? 天皇御所で、どの辺を撮っていたのか、が知りたいです。 止められるような場所の写真…。 資料にするなら、見たこともない場所を撮るのは 合理的ではありますが...
作者の目から見た、日本。 印刷活字、ではないので、少々読みづらかったです。 文字が小さい…というのもありましたが、濃ゆい?? 天皇御所で、どの辺を撮っていたのか、が知りたいです。 止められるような場所の写真…。 資料にするなら、見たこともない場所を撮るのは 合理的ではありますが。
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1章 京都の地下鉄工事 2章 集治監 3章 長谷川きよしの周辺 4章 盲導犬ロボットと点字印刷 5章 山あげ祭 6章 裁判(傍聴のすすめ) 7章 鍵と錠 8章 皇居 9章 走らないオリエント急行 10章 入墨と刺青 11章 CFづくりのウラ 12章 旅するテント劇場 13章 刑務...
1章 京都の地下鉄工事 2章 集治監 3章 長谷川きよしの周辺 4章 盲導犬ロボットと点字印刷 5章 山あげ祭 6章 裁判(傍聴のすすめ) 7章 鍵と錠 8章 皇居 9章 走らないオリエント急行 10章 入墨と刺青 11章 CFづくりのウラ 12章 旅するテント劇場 13章 刑務所 普段意識することのない場所、人、事に対して好奇心をもって覗いた記録。
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河童さんのことが大好きになったので、読んでみた。ここでも少年おじさんの河童さんは、皇居や刑務所など普通のひとが覗けないようなところも好奇心全開で不審者扱いされながらもスケッチ。刺青のところも面白かった。昔は罪人は、額に入れ墨を彫られていて、一回目だと「一」二回目だと「大」の右の払...
河童さんのことが大好きになったので、読んでみた。ここでも少年おじさんの河童さんは、皇居や刑務所など普通のひとが覗けないようなところも好奇心全開で不審者扱いされながらもスケッチ。刺青のところも面白かった。昔は罪人は、額に入れ墨を彫られていて、一回目だと「一」二回目だと「大」の右の払いがないやつ。三回目だと「犬」と彫られてしまうと書かれていて、間抜けすぎて笑った。
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なかなか覗けないような場所を、河童さんが丁寧な説明と、緻密なスケッチ入りでレポートしてくれている。 今でこそ、裁判傍聴なんかは一種のブームみたいに素人が出入りしてレポートやらイラストエッセイやら描いているが、この当時(昭和50年代)はそういう雰囲気ではなかったと思う。 つくづく先...
なかなか覗けないような場所を、河童さんが丁寧な説明と、緻密なスケッチ入りでレポートしてくれている。 今でこそ、裁判傍聴なんかは一種のブームみたいに素人が出入りしてレポートやらイラストエッセイやら描いているが、この当時(昭和50年代)はそういう雰囲気ではなかったと思う。 つくづく先駆的な方だし、仕事も丁寧で細かい。 「刺青と彫物」が特に興味深かった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
相変わらず細かいスケッチが素晴らしい! じっと見ていると目が疲れますが… 特におもしろかったのは「集治監」「皇居」 「他の人と興味を持つところが違う」ということで皇居警備の人に何度も捕まる河童さんが面白かったw しかも上から見たいからとヘリまで飛ばすとは! 好奇心の固まりが服着て歩いているという言葉は、この人の為の言葉 インドに比べて河童さん個人の思想記述が多め 2012/10/05-06
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※このレビューにはネタバレを含みます
インド編、ヨーロッパ編と読んだから日本編もトライ。 かなり思想的な記述が多くて、ちょっとどうかな…という感じでした。 30年以上前のものなので、今の基準でどうこう言うつもりはないけどね。 当時、その時代の空気を感じながら読めれば良かったんだけど…。
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小説もあるがやはりこの手が面白い。ものを見る目が常人と違うのである。地下鉄のつくりかたや、黒テントの建て方など、なるほどと手を打ってしまう。文章の方は平明であるけれどかゆいところに手が届くようで、なによりも大声ではないが確かな批判精神のようなもの、それも知る事柄から自然と浮き出...
小説もあるがやはりこの手が面白い。ものを見る目が常人と違うのである。地下鉄のつくりかたや、黒テントの建て方など、なるほどと手を打ってしまう。文章の方は平明であるけれどかゆいところに手が届くようで、なによりも大声ではないが確かな批判精神のようなもの、それも知る事柄から自然と浮き出してくる怒りのようなものを感じる名文だと思う。 文庫本で読んだのだけど、絶対に大きな版の本で読んだ方がいい。イラストの力が全然違ってくるのも大きな理由なんだけど、なんとこの本、文字が全部手書きである。なれるまで、ちょっとだけ目が疲れた。 もうひとつ思うのは、もう古い部分がたくさんあること。だって20年前だもの。まだまだ元気な筆者のこと、ぜひ21世紀版を書いてほしい。
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