無実(上) の商品レビュー
ミステリー小説家と思いきや冤罪を扱ったノンフィクション。オクラホマのエイダで発生したデビーカーター殺害事件。その容疑者とされたロン・ウィリアムスとデニス・フリッツ。上巻では両社が逮捕されフリッツが有罪判決を受けるまでが描かれる。
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海外のノンフィクション作品にも挑戦してみました。これはまあ現実にあったこと、と考えるとほんともう世の中ってなんなの?と思う。お姉さんの「弟のため」が、甘すぎるんだけど、それでも信じ続けていることが素敵だなと思う。 続きのレビューは後編で(笑)
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なんといっても実話というのが恐ろしい。冗談だろ、というくらいあっさりと冤罪が誕生してしまう現実。 個人的には、あまりノンフィクションを読まないからか、文の運びや構成等々、正直あまり好みではないのだが(同じようなことを何度も反芻しているような流れがすっきりしない感じ)、それでも現実の持つインパクトは相当で、様々なことを考えさせられる。 いろいろな登場人物に怒りを感じ、一般人である陪審員が事実を見定められないことに歯痒さを感じる。 最終的には、正義ある人々の御蔭で冤罪が晴らされた訳だが、それでも失った時間は取り戻せない。時間だけでなく、その一件がどれほどの傷を残したか、失ったものは人生そのものだとも思える。 しかし、現実には冤罪が晴らされないまま極刑に処せられた人もいるのだろう。これらは正義を掲げる“社会”というシステムのブラックホールであるし、集団心理について考えざるを得ない。一人一人がいかに責任を持たずに行動しているかだ。環境問題やいじめ等々社会の悪しき側面は、往々にして集団になったときの一人あたりの責任感の薄れに拠るものが大きいように思う。 この本で印象深いのは“冤罪を晴らした”という一連の事件だけでなく、才能豊かで魅力的だった男性の人生である。彼の人生の破綻は、そもそも彼の精神力の弱さがトリガーなのだろうか。 ほんの些細なことかもしれない。ボタンが掛け違っていれば、彼は夢を叶えてスターになっていたのかもしれない。そういう人生のはかなさ、あやうさには何とも切ない思いである。
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殺人の本。。。 積読なんですが、読まないかも。。。 リアルで前置きが多い、気持ちがブラックになる感じ。。。 集中力必要です。 収監側に興味があって買ったが読み進める事が出来ませんでした。 帰郷往復9時間で読みきれなかった・・・
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ノンフィクションなのに、ぐいぐい引き込まれてページをめくった。『コールドケース』のような事件、これが実話だなんて。悪徳警官に能無し検事、先入観ありまくりの陪審員、アメリカって怖い。ロンとデニスが可哀想。下巻を早く読まなくちゃ。
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1982年、オクラホマの小さな町で21歳のウェイトレスが何者かに強姦され殺された。 警察の捜査は行き詰ったかに見えたが、事件から5年後、地元に住む元野球選手とその友人が唐突に逮捕された。物的証拠は皆無、全米を震撼させた冤罪事件のはじまりだった……。 リーガル・サスペンスの巨匠が挑...
1982年、オクラホマの小さな町で21歳のウェイトレスが何者かに強姦され殺された。 警察の捜査は行き詰ったかに見えたが、事件から5年後、地元に住む元野球選手とその友人が唐突に逮捕された。物的証拠は皆無、全米を震撼させた冤罪事件のはじまりだった……。 リーガル・サスペンスの巨匠が挑んだ初のノンフィクション作品。
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