極秘資金 の商品レビュー
読みやすさ★★★ 学べる★★★★ 紹介したい★★★★ 一気読み★★★★ 読み返したい★★ ムーの編集長が、「この本は今絶版になっていて、内容はほぼ事実のM資金に絡む巨額詐欺の話」、のような紹介をしていたので興味を持った。元週刊ダイヤモンドの編集長の処女作。きっとリアタイでは言え...
読みやすさ★★★ 学べる★★★★ 紹介したい★★★★ 一気読み★★★★ 読み返したい★★ ムーの編集長が、「この本は今絶版になっていて、内容はほぼ事実のM資金に絡む巨額詐欺の話」、のような紹介をしていたので興味を持った。元週刊ダイヤモンドの編集長の処女作。きっとリアタイでは言えなかったあれこれが詰まった暴露本に違いない。 Amazonで検索すると、なんと¥15000程に高騰した中古本が売られていた。…読みたい!が、さすがに¥15000はないよなぁ。 ふと思い立ち、図書館蔵書で検索するとあっさりヒットしたので、早速ウハウハと借りに行った。 結論、バブル未経験で都市部の企業マンでも株売買を日常としていない私は、要所要所で置いてきぼりになるばかりだった。東京の土地勘もない、スーツの知識もない、ではこの本を語る資格はないかもしれない。 逆に現役を東京で過ごした60代知人にさらっと紹介すると、読む視点が全く違って面白かった。 アクションシーンや会話などは全体的に安っぽい印象。ドキドキハラハラ感は味わえず。 展開としても今一つ盛り上がりにかける。 例えば、ダン・ブラウンなどは海外の詳細がわからなくても異常に面白いことを考えればやはり筆力(翻訳力?)なのかも…? 暴露本としては、読む人が読めば面白いのではないのでしょうか
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ここでの評価が低め(読了時2.8)だったが、全然面白かった。一流企業のエリートだけに特別付与される「超巨額資金」を巡る経済ミステリ。 ネタバレになるが、結局詐欺であり、その裏に潜むのは盛りを過ぎた老齢の成功者の「孤独」。詐欺行為も所詮、昆虫の命を弄ぶ子供のような無邪気さを持ったオジサンの暇つぶし。そんな暇つぶしであるマネーゲームに参加し命を落とす別の孤独なエリートもいる。 エピローグで、主人公の上司である会長も自身の持つ「孤独」感を主人公に吐露するが、それに対し主人公はその感情には着目せずに自身が温める新しいビジネスプランを会長に伝え野望に燃える。結局老齢な成功者の「孤独」を癒すのは、対症療法的な別の新しいマネーゲームでしかない現実が物悲しい。 そもそもなぜ全てを持った成功者が、老齢になると「孤独」を感じるのか?その「孤独」感は根本的に癒せるのか?癒されていたらマネーゲームの代わりに何をするのか?
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久しぶりの経済小説。怪しげな話が飛び交うストーリーだが、動きが早いので一気に読める。現実味がないけど、読み物として楽しめました。
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ハードボイルドや探偵ものとは違ったオヤジがさまざまな人物のと関わり合いから、詐欺事件を解決していく。期待していなかっただけに面白かった。
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大手電機メーカー坂山電機から派閥争いの駆け引きで関連企業に出向させられることになった宮本誠は、52歳で早期退職することを決断した。就職活動をするなかで、顧客データベースを扱う会社の社長にならないかと持ちかけられる。その会社は投資会社が買収した会社で、投資会社社長はデータベース業務...
大手電機メーカー坂山電機から派閥争いの駆け引きで関連企業に出向させられることになった宮本誠は、52歳で早期退職することを決断した。就職活動をするなかで、顧客データベースを扱う会社の社長にならないかと持ちかけられる。その会社は投資会社が買収した会社で、投資会社社長はデータベース業務を思いついた若手社員に仕事を与えるために買収したのだという。宮本には前歴を生かして会社の管理、それとは別に特務をやってもらいたいと言われるのだが。その特務は、詐欺の疑いのある投資話の真相を解明せよというものだった。 明らかに詐欺だろう、という出資話が小説の幹になっている。そのからくりがどういういものなのか、気になって一気に読み進められた。
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インサイダーとともに巨額資金の詐欺の二重構造小説。ちょっと時代遅れのベンチャーとファンドのつながりを描いている。先読みの仕方が他の本と比べると浅かったり、突込みが少なかったりとスリリングにかける。そのスリリングは拉致だったりとかで盛り上げるのだが、ちょっと本質とは違うかなと。 も...
インサイダーとともに巨額資金の詐欺の二重構造小説。ちょっと時代遅れのベンチャーとファンドのつながりを描いている。先読みの仕方が他の本と比べると浅かったり、突込みが少なかったりとスリリングにかける。そのスリリングは拉致だったりとかで盛り上げるのだが、ちょっと本質とは違うかなと。 もしかすると当時本当にあったことに一番近い話なのかもしれないけど、ちょっと違う世界のような気がして「私」という主語を使うことで、この世界に入りやすくしてもらうよう工夫もしてくれているのだけど。もうちょっと。なんか欲しい感じ。本の厚さの割りに不完全燃焼。
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M資金という言葉は聞いたことがあったが、ほんとにこういう話はあったかも知れないね。ただ、だまされる方にも非はあるかな?
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週刊ダイヤモンド元編集長の小説デビュー作。息をつかせぬタッチで描き出す謎の資金をめぐる詐欺事件小説。フィクションだと思いながらもリアルの世界でもありそう・・と思わせる虚構を覗くオモシロさ。読みながら佐藤浩市主演の映像が思い浮かんだ。
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2008/3 あるサラリーマンがひょんなことから巻き込まれた詐欺事件。二つの事件が微妙に絡み合ってストーリはすすんでいく。 結末がわかってしまうのであまり詳しくかけないが、読み終わって、ふーんとしか思えない程度の小説。
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(あらすじなど)未公開株譲渡、M資金という、よくある経済詐欺に題材をとった小説。未公開株は普通、譲渡制限付きだし、まず引っかかるおそれはないのだが、知人から頼まれるとつい、資金を出してしまうかも。M資金風の詐欺事件の話は、ほとんど同じような構造なのだが、ちょっとだけひねりが利いて...
(あらすじなど)未公開株譲渡、M資金という、よくある経済詐欺に題材をとった小説。未公開株は普通、譲渡制限付きだし、まず引っかかるおそれはないのだが、知人から頼まれるとつい、資金を出してしまうかも。M資金風の詐欺事件の話は、ほとんど同じような構造なのだが、ちょっとだけひねりが利いているのは、小説内では手数料などの前払い金が必要とされない資金という点だ。とはいえ、「支払う予定で当座預金に移したのだから遺失分の利息(兆という資金の話なのでほんの数日でも数億単位になる)を支払え」という形で恐喝をうける、というはなし。
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