むずかしい愛 の商品レビュー
カルヴィーノの短編集…
カルヴィーノの短編集ですね。全ての短編の表題が「~の冒険」となっております。とはいっても内容は、ちょっとしたずれが、日常の風景を一変させ、冒険になってしまうというものです。
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カルヴィーノ独特の、…
カルヴィーノ独特の、繊細でユーモラスなタッチで描かれる登場人物が良い。
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ほんの数ページに書か…
ほんの数ページに書かれている短篇が12篇おさめられています。どの短篇も登場人物の心情が細やかに描かれています。
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何気なく読んでいたのに、刺さってしまった こんなときめいたのは久しぶり 私がなりたいものが詰まってる! 特に読者、妻、詩人、スキーヤー、 言語化したら確実に消え失せる奇跡
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ある兵士の冒険、ある海水浴客の冒険、ある読書の冒険、ある近視男の冒険がおもしろかった。 一番好きなのはある兵士の冒険。 エロティックでスリリング。触れるか触れられるかの攻防が、コミカルに、スリリングに、エロティックに繰り広げられる。
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本書を読んでいてなんとなく心に浮かんだのはイッセー尾形の一人芝居。実際見たことはなくあくまでイメージなんだが、周囲の世界とどこか馴染めずぎこちなさを感じる主人公が、時に期待を膨らませ、時に裏切られる、そんな日常の一断面を描いた連作短編集。皆違うようで実は同じ人物ではないか、と思わ...
本書を読んでいてなんとなく心に浮かんだのはイッセー尾形の一人芝居。実際見たことはなくあくまでイメージなんだが、周囲の世界とどこか馴染めずぎこちなさを感じる主人公が、時に期待を膨らませ、時に裏切られる、そんな日常の一断面を描いた連作短編集。皆違うようで実は同じ人物ではないか、と思わせるあたりが冒頭の連想を呼んだのだろうか。
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サントリー角瓶がかつて掲げた宣伝文句、「『角』÷H20(筆者註:エイチツーオー)」。 太い角張ったゴシック体で提示されるその強烈なキャッチコピーにつづいて、読者の視線を引き寄せる細かなボディコピーは、「そのH2Oが問題なのです。井戸水に限るという者がいるかと思えば、いや井戸水はい...
サントリー角瓶がかつて掲げた宣伝文句、「『角』÷H20(筆者註:エイチツーオー)」。 太い角張ったゴシック体で提示されるその強烈なキャッチコピーにつづいて、読者の視線を引き寄せる細かなボディコピーは、「そのH2Oが問題なのです。井戸水に限るという者がいるかと思えば、いや井戸水はいけないという者がいる。そこへ、ミネラルウォーターが良いと口をはさむ者がいて、…」とえんえんと続き、広告文にしてはかなり多い文字数を割いている。水割りとひとくちにいっても流儀がいろいろあるのだ。誰もが井戸水に与するわけでもないし、口をきわめてミネラルウォーターを礼賛するとも限らない。愛はむずかしい。 むろん話は角瓶に留まらない。「健康」や「幸福」だってそうだ。 一見簡単そうに思える事柄だが、突き詰めて考えるほど、知らず知らずのうちに、イバラに満ちた陥穽へと人を陥らせないではおかない不朽の主題だ。健康志向が高まる社会ほどじつは頻りに不健康をかこっているし、幸福とは何かを考えないでいられる人間こそ幸福だということわざもある。考えずにいられるなら結構だと私も固く信ずるところだ。問題は、考えざるを得ない道筋が往々にして勝手にひらけることだ。たとえば、何気なく水道水で割っていたウイスキーが急に不味く感じる。たとえば、気持のいいはずの風呂上がりにも関わらず、なぜかすでに頭に痒みを覚えていることに思い至る。たとえば、宴会のさなかにあって、口角があがっているのに自分が内心少しも愉快でないのを悟る。これでいいのか、と思うからには、これではよくないかも、の疑念が芽吹いていて、もはや、磐石な、これでいいのだ、には永劫帰れない。 知らぬ間に足を踏み入れてしまう「冒険」を本書『むずかしい愛』は描く。 安穏と日を送るどころか、悪寒さえ催させるアウェイな環境下にあって、それでもこだわることや突き詰めることをやめられない、人間のむずかしさをとくと思い知る。へとへとになりながら、終わらない旅路の果てに12の主人公たちが辿り着く景色に、普遍的な教訓の色は滲み出ない。ただただ、つまずき、めげる苦労を反映して刻まれた足跡だけが残る。愛はむずかしく、ゆえに、悲しい哉、おもしろい。
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まっぷたつの子爵の作者カルヴィーノの現代を舞台にした短編集。12編がのっていてすべてのタイトルが「○○の冒険」となっている。 日常の一部が違う側面をみせたようなそんな瞬間をきりとって描写している。物語性からかけ離れている。語りたい部分以外を剥ぎ取った姿だ。 12編もあればどこか...
まっぷたつの子爵の作者カルヴィーノの現代を舞台にした短編集。12編がのっていてすべてのタイトルが「○○の冒険」となっている。 日常の一部が違う側面をみせたようなそんな瞬間をきりとって描写している。物語性からかけ離れている。語りたい部分以外を剥ぎ取った姿だ。 12編もあればどこか自分に刺さるものがある。 ある旅行者の冒険・ある兵士の冒険の列車の中の出来事が好き。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「ある夫婦の冒険」はなかなか良かったですが、それ以外は驚くほど何も起きず、これといったオチも無い話ばかりでした^^;。左脳人間の僕には正直楽しみ方が分からない本かな~。ただ、このオチが無いところが好きな人は好きなのかな?妄想好きの人はきっと共感出来る本じゃないかなと思います。 ※「ある読者の冒険」辺りは特にオススメ
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原書名:(Calvino, Italo, 1923-1985) 著者:イタロ・カルヴィーノ(1923-1985) 訳者:和田忠彦(1952-)
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