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ルイザと女相続人の謎(1) の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2018/12/03
  • ネタバレ

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この手の作品はお腹いっぱいどころか 苦手とする作品です。 ドロドロが過ぎる作品はミステリーの魅力を 殺すと思っているので。 ただし歴史背景は1級品。 まだイギリスが女性差別と奴隷制に まみれていたころのお話です。 つまりそれは女性がものとして 下に見られており、 悲しいことに主人公であるルイザのもとにも 性暴力によって妊娠してしまった 少女が出てきます。 そして、罪もないのに差別にさらされるんですよね… あれ、どこかの国では今もありましたねぇ。 と、言うことは…? 犯人は狡猾そのもの。 ただしあまり隠れてはいなく 法則を見いだせる人には すぐ見つけられるはず。

Posted byブクログ

2012/08/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 子供のころからの友人のお茶会に招かれたルイザ。結婚してヨーロッパへの長期新婚旅行から帰ってきた友人はすっかり様子が変わってしまっていた。なにかルイザに話したいことがある様子だったけど、翌日に彼女は。。。  わりと早くに犯人も秘密もわかってしまうんだけど、時代背景とか、舞踏会のシーンが若草物語のあのシーンかも、と連想して楽しく読んだ。 期待するほど、そんなに若草物語エピソードは出てこないけど、所々にもしかしたら?と思わせられる。 別にオルコットじゃなくてもいいのでは?とおもったりもするけど、何処かで期待して重ねてる訳だから、成功してるんだな。 とにかく、時代が苦しい。お金のない人と女性にはツライ時代というのはよくわかった。

Posted byブクログ

2011/04/26

若草物語のルイザ・オルコットの探偵譚。 とくにびっくりな犯人というわけではないか、丁寧に作っているなぁ、という印象。続きが読みたい。

Posted byブクログ

2010/03/04

若草物語の作者ルイザ・メイ・オルコットを探偵役にしたミステリ。 投稿しているがまだ芽が出ない時期。21歳。 長い新婚旅行から帰国した友達ドロシーの様子がどこかおかしいと思っていたら、港で変死。 ドロシーの夫に疑いがかかり、衝撃を受けたルイザはしだいに事件に興味を抱き始める。 ドロ...

若草物語の作者ルイザ・メイ・オルコットを探偵役にしたミステリ。 投稿しているがまだ芽が出ない時期。21歳。 長い新婚旅行から帰国した友達ドロシーの様子がどこかおかしいと思っていたら、港で変死。 ドロシーの夫に疑いがかかり、衝撃を受けたルイザはしだいに事件に興味を抱き始める。 ドロシーは大富豪の家柄だがなぜか実家では冷たくされていた様子があり、その理由は? ドロシーの兄エドガーの放蕩ぶりと、愛人の女優、未婚の母のホームでのお産など、さまざまな状況が描かれます。 ルイザが一人で男性に質問をしに行くと町中に評判が立ってしまう時代。 オルコットの父は理想家の教育者・哲学者。 生活能力はあまりなく、節約して暮らしながら、もっと貧しい人たちへの慈善も熱心に行っている家庭。逃亡奴隷の地下組織とも繋がっています。 金持ちの友人とはだいぶ違うが、むしろ家庭的には幸せと噛みしめる。 理知的なルイザは違和感ないです。 ボストン警察のコバン巡査は好意を抱いた様子。 親友のシルヴィアも実在の人物なのかな? 四人姉妹のモデルは、姉は遠方にいて、妹たちは小さいのね。 ジョーというヒロインが生まれ出ようとしている様子が楽しい。 作者は別名義で歴史小説を何冊も書いている人だそうです。

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2011/08/09

「若草物語」の作者ルイザ・メイ・オルコットを素人探偵に据えたミステリ。 若き日のオルコットの活躍が微笑ましい一冊。 時代を考えるとオルコットの行動力は目を見張るものがある。殺された友人の剖検に立ち会ったり、レディの枠組みを逸脱する行動を、それと分かっていてとってみたり。 時にはそ...

「若草物語」の作者ルイザ・メイ・オルコットを素人探偵に据えたミステリ。 若き日のオルコットの活躍が微笑ましい一冊。 時代を考えるとオルコットの行動力は目を見張るものがある。殺された友人の剖検に立ち会ったり、レディの枠組みを逸脱する行動を、それと分かっていてとってみたり。 時にはそれが我が身に降りかかってきたりもするけれど、温かい家族…特に包容力の大きな母親と気の合う親友に守られ、励まされながらも事件に立ち向かっていく。 詳細な時代背景や風習の書き込みは読んでいて興味深い。奴隷解放はこの作品の隠されたもう一つのテーマなのかもしれない。 それもあってか、謎解きはそれほど複雑ではない。 柔らかい歴史小説を読んでいるみたいで、ちょっと続きが気になるシリーズだ。

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2011/09/18

あの「若草物語」の作者ルイザ・メイ・オルコットを素人探偵にしたミステリ。1800年代ボストンが舞台で、オルコットの実際の生い立ちとか暮らしぶりとかに基づいているらしい。オルコットの父親は哲学者で奴隷解放運動とかしているんだが、お金を稼ぐという頭がないので一家はひどく貧乏。家族ぐる...

あの「若草物語」の作者ルイザ・メイ・オルコットを素人探偵にしたミステリ。1800年代ボストンが舞台で、オルコットの実際の生い立ちとか暮らしぶりとかに基づいているらしい。オルコットの父親は哲学者で奴隷解放運動とかしているんだが、お金を稼ぐという頭がないので一家はひどく貧乏。家族ぐるみで逃亡した奴隷を助けたり、未婚の母の出産の面倒をみたり、子どもたちに勉強を教えたりしていて。若草物語の、クリスマスに貧しい一家に自分たちのごちそうをあげる、という場面を思い出す感じ。謎解きよりもそうした背景のほうがおもしろかったんだけれど、それにしても全体的に暗い雰囲気だった。女たちはとことんしいたげられていて、なんだかしらないけど男はそこかしこで女に私生児をはらませているかのようで。貧富の差がすごく激しいし。しかも寒い季節の話で、オルコットの父親が菜食、自然主義なので、家族にウールを着るのを禁じているとか、読んでるだけで寒ーくなるような(笑)。でもけっこうおもしろかったので、今後訳されるであろうシリーズを読んでいくと思います。

Posted byブクログ