プロフェッショナル 仕事の流儀 の商品レビュー
本書は、・西岡常一さんの元弟子の宮大工・日本を代表するソムリエ・肝臓癌手術の世界的権威である外科医・寺社仏閣などの鬼瓦を専門に造る瓦職人・帝国ホテルの料理長とのインタビュー集。茂木さんの的を得た質問と、住吉アナの合いの手は相変わらず心地よいリズムを生み出し、プロフェッショナルたち...
本書は、・西岡常一さんの元弟子の宮大工・日本を代表するソムリエ・肝臓癌手術の世界的権威である外科医・寺社仏閣などの鬼瓦を専門に造る瓦職人・帝国ホテルの料理長とのインタビュー集。茂木さんの的を得た質問と、住吉アナの合いの手は相変わらず心地よいリズムを生み出し、プロフェッショナルたちの心を浮き彫りにする。これにより、彼らの仕事観が、単なる生活の糧を稼ぎ出すレベルを大きく超え、人生哲学にまで昇華していることが良くわかる。特に外科医の働き方が凄まじい。大晦日に手術をはじめ、手術中に除夜の鐘を聞いた。手術中に虫垂炎を発症したが、痛み止めを打ちながら完遂し、その手術後に自分の手術をしてもらった等、正に仕事の鬼。感服いたしました。
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いまやNHKの看板番組ともいえる「プロフェッショナルの流儀」 プロがプロたる所以を教えてくれる良質な番組である。 その番組の内容を対話形式で文章化したのがこの書籍である。 本巻ではものづくりに携わるプロが4人。 人間の命を扱うプロが1人。 五感を使って自分の職務を全うするとい...
いまやNHKの看板番組ともいえる「プロフェッショナルの流儀」 プロがプロたる所以を教えてくれる良質な番組である。 その番組の内容を対話形式で文章化したのがこの書籍である。 本巻ではものづくりに携わるプロが4人。 人間の命を扱うプロが1人。 五感を使って自分の職務を全うするという点で共通点のある5人の話が繰り広げられる。 宮大工の菊池氏と鬼師の美濃部氏では偶然にも同じ言葉が出てきた。 「我」を出さないこと。 如何に伝統を作り上げた人の気持ちを汲み取って再現するか。 これは日常の社会にも言えることではないだろうか。 2つ目の共通点は「心を込めること」 外見にとらわれては良いものが出来上がらない。 心を込めることによって成果物が生きてくる。 最後の一点まで気を抜かないその気持ちの入れようがプロというもののが何かということを教えてくれる。 最後に本書の5名の中では少々毛色の違う外科医 幕内氏。 勉強と努力に裏打ちされた信念。 昨今 つらいといわれている小児科や産婦人科の医師の数が減少の一途をたどっているが、医者の本質を教えてくれる良い話である。
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