小林一三 の商品レビュー

小林一三研究室【編】

2017/01/31

阪急電鉄創始者の名経営者、小林一三の一生と、彼が成し遂げてきた偉業の数々を紹介いた本。

阪急電鉄がどのように成長してきたかをざっくりと知ることができる。
今でこそ一般的な土地活用・鉄道経営での基本である「鉄道を引いて、その沿線エリアに住宅街を作る」ことを初めてやった人。

東宝が、なぜ阪急グループなのか知らなかったが、東京宝塚の略称だったというのは初めて知った。

しかし、手放しの浮ついた称賛が多すぎて、言葉が邪魔して小林一三の人物像と、偉業達成のプロセスがあまり見えてこなかった。沿線の土地の購入資金はあったのか？当時初めての試みであった駅ビルのテナント誘致はスムーズに行っていたのか？などなど、知りたいことはまだたくさんある。
ゆえに、小林一三について知るには、他の本を当たる方が良いかもしれない。

近いうちに小林一三の自叙伝を読んでみたいと思った。