ささやかだけど忘れられないいくつかのこと の商品レビュー

メリッサバンク【著】,雨海弘美【訳】

2017/12/27

ｿﾌｨｰも不器用だなぁと思う。ニールと結婚するのかと思いきや、新しい恋人ができたり。今度こそうまくいってね！！と本当に思った。

2009/10/18

人生はそんなにドラマチックじゃない。
歴史に名を残さない人たちだって、長い人生に岐路があって、出会い別れがあり、単調な一日があって、下らない思想がある。

天職じゃなくても生活するには仕事しなきゃいけないし、
ダメ男って分かってても好きになっちゃうし、同じ過ちを繰り返す。

ソフィーの来し方に自分を重ねて読んでしまうのは私もそんな“お年頃”だからかな。
何度も失敗して後悔して、ときに人の優しさや一瞬のトキメキに心華やいで、
人間、大きく変貌することはないけれど少しずつ成長していく。
そして、どうにか生きていくのだ。

ソフィーのシニカルな物言いが好き。
文章のところどころに散りばめられた“比喩”がとても心地よく、小説に彩りを加えている。

2011/07/17

女友達との午後の昼下がり、だらだらと近況を報告し合ってるような感じ。恋人、兄弟、母、祖母とかの些細な出来事が、きらきらと語られる。家族の年代記でもある。