魔術はささやく の商品レビュー
やっぱり宮部みゆきはすごい!と思いました。 文章に無駄がなく、最後まで読まずには眠れない・・・。 ここがこうつながっていたのかと、感心しました。 ただ犯人の動機がいまひとつ私にはしっくりこなかったのが残念でした。 木村佳乃でのドラマも楽しみ。
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- ネタバレ
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なかなか頁が先に進まなかった。つまりは結末への伏線の説明が多すぎて、そのときは、何言ってるんだろう。みたいな書き方が多かった。よくよく振り返ってみては、あぁそんな描写もあったなぁ。と思い出せたり、思い出せないものもあるだろう。 サブリミナル効果とか催眠術とか、オウム真理教を思い出させた。 さいごの30ページくらいの種明かしが楽しく読めた。 登場人物がピタッとパズルで合わさる感じ。 吉武副社長に警察に出頭させるという、正しい裁きを与え、完璧な終わり方だった。 登場人物の中で、日下啓子が一番好きかな。逃げ出さず、夫を信じ続けた母親。だから守みたいな立派な子どもに育つのかと。 守と鍵開師のおじいちゃんの友情みたいなところも好き。 あねごのキャラがよく分からない。そんなおばさんみたいな世話好きな女子高生いるのか? 何十年後かに、再読したいかな。
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初の宮部作品。自殺者と公金横領の父親の息子守が、養父の交通事故をきっかけに、真相に迫っていくストーリー。
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キーワードをささやいた瞬間、ある人間の人生が決定される。 催眠によって復讐が果たせるのだとしたら、なんと恐ろしいのだろう。 つぶやいただけなら、証拠も残らず完全犯罪も完結してしまうではないか。 「日本推理サスペンス大賞」受賞のこの作品はさすが宮部さんと唸らせられ、ずっしりと重みを...
キーワードをささやいた瞬間、ある人間の人生が決定される。 催眠によって復讐が果たせるのだとしたら、なんと恐ろしいのだろう。 つぶやいただけなら、証拠も残らず完全犯罪も完結してしまうではないか。 「日本推理サスペンス大賞」受賞のこの作品はさすが宮部さんと唸らせられ、ずっしりと重みを感じ、登場人物の心理もうまく描写されている。 何といっても、主人公の選択した結論は潔く、そして、最後が後味の悪いものにならなくてホッとしている。
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守君の性格が良くて、そして周囲の人間に恵まれていて、宮部さんらしいミステリーだけど安心して読める作品でした。
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タクシーの運転手である日下守の叔父があるマイナーなエロ雑誌の座談会に参加していた若い女4名のうちの1名を跳ね殺してしまった。ある大企業の副社長の証言により過失が認められた。実はその副社長は守が幼い時に地元の山道でひき殺し埋めた犯人だった。守の父は業務での横領が発覚し逃亡したものと...
タクシーの運転手である日下守の叔父があるマイナーなエロ雑誌の座談会に参加していた若い女4名のうちの1名を跳ね殺してしまった。ある大企業の副社長の証言により過失が認められた。実はその副社長は守が幼い時に地元の山道でひき殺し埋めた犯人だった。守の父は業務での横領が発覚し逃亡したものとされていたため事件とみなされていなかった。魔術にはサブリミナルと催眠術が使われた。
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この本は、よその大学の友達にオススメの本は?と聞いたら薦めてくれた本です。3人の女性が自殺した事件は、なんの関係もないようだったが、いろいろ調べていくうちに実は3つの事件には関係があることに気づきます。果たして、この事件の関係はなんなのか? ミステリー小説はあまり読まないので、読...
この本は、よその大学の友達にオススメの本は?と聞いたら薦めてくれた本です。3人の女性が自殺した事件は、なんの関係もないようだったが、いろいろ調べていくうちに実は3つの事件には関係があることに気づきます。果たして、この事件の関係はなんなのか? ミステリー小説はあまり読まないので、読んでいて少し新鮮でした。でも、ちょっと長かったから途中でだんだん読むのが遅くなりました。私的には、あまり趣味じゃなかったかな(笑) 興味があったら読んでみてね(^O^)/
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宮部みゆきは読みたいと思いつつ最近のしか読んだことがなかったので今回新装版で出たMiyuki Miyabe Early Collectionの中の『魔術はささやく』を読んでみた。魔術ってこんなに自在に操れたら面白いだろうなー、と自分も魔術を使えるところを若干の罪悪感を持ちつつ想像...
宮部みゆきは読みたいと思いつつ最近のしか読んだことがなかったので今回新装版で出たMiyuki Miyabe Early Collectionの中の『魔術はささやく』を読んでみた。魔術ってこんなに自在に操れたら面白いだろうなー、と自分も魔術を使えるところを若干の罪悪感を持ちつつ想像してしまった(家族に無性に掃除がしたくなるとか、洗濯がしたくなるような・・・)
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約20年前に書かれた本とは思えない。サブリミナルは今でこそ知られているけど、当時としては画期的な内容だったのでは?中盤から原沢老人が出てくる前あたりが好き。老人が出てきてからは、ちょっと軽い気がした…。08.4.26読了
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1989年第二回日本サスペンス大賞を受賞した作品だそうです。けっこう宮部ミステリーの原点らしき 部分はありますが、さすがの文章、構成に比べてラスト付近の展開、種明かしは物足りない。まぁ、最近の宮部さんがランクアップしてるからの比較でしょうね。 犯罪者家族への世間の無責任な風当たり...
1989年第二回日本サスペンス大賞を受賞した作品だそうです。けっこう宮部ミステリーの原点らしき 部分はありますが、さすがの文章、構成に比べてラスト付近の展開、種明かしは物足りない。まぁ、最近の宮部さんがランクアップしてるからの比較でしょうね。 犯罪者家族への世間の無責任な風当たり、恋人商法、詐欺商法など、20年近く前と基本は変わっていない。いじめとかもそうですけど、古い作品を読んでいると歪みは問題になっても棚上げにされたまま悪化してるのを再認識します。 まぁ、作家で読んでますが、あまりミステリーは僕に合わないかも(^^;
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