ヒポクラテスの柩 の商品レビュー
作品解説(カバーより):コンピュータを活用し華々しくオープンしたハイテク病院に原因不明のコンピュータパニックが発生。大混乱に陥るなか、看護師長が誘拐された。犯人の指示で身代金の銀行振込を行うが、巧みなトリックで身代金は煙のように消える。その後も続く病院内での不可解な事件。外科医...
作品解説(カバーより):コンピュータを活用し華々しくオープンしたハイテク病院に原因不明のコンピュータパニックが発生。大混乱に陥るなか、看護師長が誘拐された。犯人の指示で身代金の銀行振込を行うが、巧みなトリックで身代金は煙のように消える。その後も続く病院内での不可解な事件。外科医、甲斐は元ハッカーの助けを借りて真相を追う。 僕は、物心ついてから病院というところへ行ったことがなかったのですが、最近、健康診断を受けに病院へ行く機会があって、「待ち時間4時間」なのに対し、「診察時間の合計が十数分」だったことでこの本を思い出しました。 解説にある「ハイテク病院」を作中から引用するなら、【患者が受付をすると、受付情報はパソコンから入力されてコンピュータに送られて、患者データベースと照合され(中略)ネットワークを経由して所定の部門へ送られる。(中略)患者が指示された部門に着いたときにはもう準備が整って待っている。(中略)患者は医師の診察以外は病院内のどこにいても待たされることはないようになっている。三時間待ちで三分診療だった旧病院とは雲泥の差である。まさに患者本位の病院にふさわしい】…ふむふむ。一読したときはわかりませんでしたが、素晴らしい病院ですね。 ジャンルとしては誘拐モノのミステリです。
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不正プログラムを題材にとったミステリー作品を初めて読みました。 最新コンピュータシステムを取り入れた病院に突如襲った、原因不明のコンピュータ・パニック。 看護師長の誘拐。身代金3億円を指定口座に振込み、犯人が引き出すことを待つため警察が張り込んだら、突如、銀行のシステムがダウン...
不正プログラムを題材にとったミステリー作品を初めて読みました。 最新コンピュータシステムを取り入れた病院に突如襲った、原因不明のコンピュータ・パニック。 看護師長の誘拐。身代金3億円を指定口座に振込み、犯人が引き出すことを待つため警察が張り込んだら、突如、銀行のシステムがダウン。いざ復旧したと思ったら、身代金3億円が消える。 その後も、続々と発生する不可解な事件。麻酔部長の謎の死。 病院システムのパニックと銀行のシステムダウンの正体を突き止めるため、ハッカーが戦いに挑む。そこに現れた、何とも解読困難で秀逸なトリックが。 何年も前から綿密に計画されていた一連の事件。奇想天外な展開で、読み進めていく自分がハラハラしているのが分かりました。 物理的なトリックや、アリバイ工作といった複線は一切なく、また、全体の3分の2を読んでも、一体誰が犯人なのかがわからない。 しかし、意外なところに犯人が潜んでいたなんて! まだまだミステリーに弱いなぁ自分。 登場人物が多すぎなのが難点でしょうか。一人一人に名前をつけて、キャラクターに愛着を持つというのもそれも一つの味なのですが、 人間関係を自分の頭に描くのに苦労しました…
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