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阪急電車 の商品レビュー

4.2

1023件のお客様レビュー

  1. 5つ

    421

  2. 4つ

    369

  3. 3つ

    149

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2021/02/17

宝塚を出発し、西宮北口で折り返す乗客と駅区間ででのショートストーリーが微妙に重なって物語に深みが増していく。爽やかな恋の始まり、復讐の結婚式、孫と祖母の物語、酷い男との別れを決断する女性、嫌なグループからの脱退を決意する女性、恋愛初心者のカップル、頭の弱い社会人と交際している女子...

宝塚を出発し、西宮北口で折り返す乗客と駅区間ででのショートストーリーが微妙に重なって物語に深みが増していく。爽やかな恋の始まり、復讐の結婚式、孫と祖母の物語、酷い男との別れを決断する女性、嫌なグループからの脱退を決意する女性、恋愛初心者のカップル、頭の弱い社会人と交際している女子高生。様々な人が乗り降りする電車内での一コマだが、それぞれの心情を知ると見え方が一変する。折り返しの電車では、時間を超えた物語の続きが展開する。あっという間に宝塚駅に戻って来ます。

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2020/08/16

すごく恋愛に対する考えを前向きにしたくて恋愛小説読みたい!って買った本。とても好きだった。胸がきゅーってなる感じ。誰かを大切に想う気持ちとか人を気遣う気持ちとか優しさ温かさに触れられる本だったなぁ。やっぱり小説が好き。

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2020/07/12

『電車に乗っている人』と一括りには決してできない。一人一人を見ていくと、それぞれの生活があり、人生がある。 キャラクターのセリフが胸にきました。

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2020/06/29

やっぱり大好きな小説。 何回も何回も読み返してます。 読み終えたあとは必ずほっこり笑顔です。 えっちゃんのエピソードが一番好きやなー

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2020/06/13

素敵。 この物語をあらわす言葉は「素敵」しかない。 私は電車がきらいだ。 日本の電車はラッシュだろうとなかろうと、利用者に対してストレスを与えるシステムとして機能している。 そのありようは非人道的だ。 全ての人に対して平等に運賃を徴収するにもかかわらず、全ての人に座席は...

素敵。 この物語をあらわす言葉は「素敵」しかない。 私は電車がきらいだ。 日本の電車はラッシュだろうとなかろうと、利用者に対してストレスを与えるシステムとして機能している。 そのありようは非人道的だ。 全ての人に対して平等に運賃を徴収するにもかかわらず、全ての人に座席は用意されていない。 時間帯によっては、速達サービスである急行だか快速だかに乗り切れないことさえある。 おまけに痴漢というれっきとした性犯罪の温床でもあり、やむなく設けられている女性専用車に文句を言うヤカラさえいる。 私は電車がきらいだ。 こんなにもサービスと治安が悪いのに、アナウンスは乗客に対して注文ばかり。 携帯を使うな、駆け込むな、降りたら電車から離れろ。 そしてそれを守らない乗客は秩序を乱す害悪な存在であり排出されるべきであるという集団同調圧力をアナウンスによって促している。 他のお客さんのご迷惑になりますからね、と。 私は電車がきらいだ。 改札口はいくつもあって、出口と入口もわかれていない。 従って、乗りに入る人と降りて出ていく人がぶつかり合う。 ロンドンのtubeは入口と出口が分かれているから降りる人は前方に歩き、乗る人は後ろから歩いてくるぞ。一方通行素晴らしい。 私は電車がきらいだ。 ひとたび電車が遅れるとこんなアナウンスだ。 「途中駅混雑のため遅れています」 なんの言い訳にもなってない。なぜ乗客の責任に帰属するのか。 謝るならばこうだ。 「我が電鉄会社は住宅開発によって収益をあげんと画策した反面、乗客の増加に対応するための設備投資を怠り、その結果として年々増加する輸送量に対応できない状況へ至って飽和状態となってございます。 我が電鉄会社のマーケティング部門の失策を電車部門で解消できない状況が本日、今まさに、生じてございます。 これはまさしく我が電鉄会社の経営上の失策によるものであって、乗客の皆様におかれましては大変なるご不便と苦痛を与える結果となり、誠にお恥ずかしい限りであります。 大変に申し訳ござりません。 他の通勤選択肢や移動システムもご提供できずにいる我が電鉄会社へご理解とご贔屓いただいておりますこと、厚く感謝申し上げます。 お詫びと感謝のしるしと致しまして本日ご乗車の皆様には土佐の銘酒『桂月』を一升、嗜まれないお客様にはアンデスメロンを改札口にて駅員よりおひとりおひとりにお渡し致しております。」 私は電車がきらいだ。 なぜなら朝夕のラッシュで人混みに苛立ち、こんなことを考えてしまうくらい余裕がなくなってしまう。 電車とは公共交通機関であって、陸上における大量輸送手段だ。 特に、都市圏から近郊、ベッドタウンを結ぶ電車は一度に千人規模の輸送力を持っているのかもしれない。 これだけの人が乗るわけだから、同じ人と顔を合わせること、ましてや交流が生まれることなど奇跡的だろう。 匿名的な、見たことのあるようなないような、名も知らぬ、職も知らぬ、誰でもない他者たちと乗り合わせる。 しかし、この物語はそんな誰でもない他者たちそれぞれが豊かで激しくあたたかい感情と生活を有する存在であることに気づかせてくれる。 そしてそれぞれが、或いは同じ名前を持ち、同じ憤りを持ち、同じ不安を持ち、同じ趣味を持ち、同じ生活圏を持ち、同じ電車に乗っているという緩やかで心地よいつながりがあることを期待させてくれる。 素敵だ。 電車が好きになれるかもしれない。

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2020/06/03

私にとって初、有川浩作品。  電車内で、人間観察、私もよくやります。妄想もします(笑) たくさん他人がいるところほど、孤独を感じます。でも、たまに、優しい人に出会ったり、さりげない会話でほんわかすることもあります。イヤな思いをすることもあるけど…。  今は電車にめったに乗らない...

私にとって初、有川浩作品。  電車内で、人間観察、私もよくやります。妄想もします(笑) たくさん他人がいるところほど、孤独を感じます。でも、たまに、優しい人に出会ったり、さりげない会話でほんわかすることもあります。イヤな思いをすることもあるけど…。  今は電車にめったに乗らない私が、そんなこんなを思い出す作品でした。  

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2020/05/05

電車の中で繋がる縁。 縁と円。その人との距離に近い、遠いはあるかもしれないけれど、自分の円の中に素敵な人が一人でも多くいることがたくさんの幸せに通ずるものだと思う。 小さな縁、大事にしていくことの大切さを感じた。

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2020/04/23

電車に乗ってるといろんな人がいて、その人たちの会話に耳を傾けることもあるかと思います。 電車がきっかけの出会いがあり、行きずりの人からのアドバイスが、人生の後押しになることもあるかもしれません。 阪急宝塚線の各駅でとまる短編小説ですが、登場人物たちは顔見知りでないにしろ、バト...

電車に乗ってるといろんな人がいて、その人たちの会話に耳を傾けることもあるかと思います。 電車がきっかけの出会いがあり、行きずりの人からのアドバイスが、人生の後押しになることもあるかもしれません。 阪急宝塚線の各駅でとまる短編小説ですが、登場人物たちは顔見知りでないにしろ、バトンをつないでいくような小説の運び方はさすがだと思いました。 大阪人特有のオチのある会話も面白かったです。 電車の中での出会い、ドラマもいい味が出ていて心が温かくなりました。

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2020/04/06

「下らない男ね」 電車は、人数分の人生を乗せて、どこまでもは続かない線路を走っていくーーーーー まず電車というモチーフが好きなので読み始めた。読み始めてから、人と人がすれ違っていく話が好きなのでグイグイ引き込まれた。電車の中という空間で、たくさんの人生が乗り合わせて、袖触れ...

「下らない男ね」 電車は、人数分の人生を乗せて、どこまでもは続かない線路を走っていくーーーーー まず電車というモチーフが好きなので読み始めた。読み始めてから、人と人がすれ違っていく話が好きなのでグイグイ引き込まれた。電車の中という空間で、たくさんの人生が乗り合わせて、袖触れ合って、何かを思ったり、何も感じなかったり、するのが面白い。もちろんこれはフィクションなので、こんな上手い具合に数珠つなぎに影響し合うことなんてないだろうけど、それだからこそ面白かった。あと、ハッピーエンドは良いものです。みんな幸せになれよ…と思った。

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2021/03/18

駅ごとに人々が繋がってゆく。 絡み合って、人生が先に先にと運ばれていく。 発想も展開も、登場人物たちも、とても魅力的だった。 なかなか、電車の中で人と知り合うということは、少ない。 なんとなく顔見知りになることはあるけれど。 声をかけたり交流したり、ということは、少ないと思う。...

駅ごとに人々が繋がってゆく。 絡み合って、人生が先に先にと運ばれていく。 発想も展開も、登場人物たちも、とても魅力的だった。 なかなか、電車の中で人と知り合うということは、少ない。 なんとなく顔見知りになることはあるけれど。 声をかけたり交流したり、ということは、少ないと思う。 だからこそ、この電車に乗ってみたいな、と思ってしまう。 ・・・何かしら叱られやしないか、と、ちょっと不安に思うけど。

Posted byブクログ