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800字を書く力 の商品レビュー

3.9

25件のお客様レビュー

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2024/03/26

800字を書く力 小論文もエッセイもこれが基本! 祥伝社新書 102 著:鈴木 信一 紙版 800字の原稿をさくっとかける本かとおもっていましたが、ちがっていました。 800字書けば、言いたいことを伝えることができるというのが本書の主旨です。 ちょっと感覚が違う本というのが初...

800字を書く力 小論文もエッセイもこれが基本! 祥伝社新書 102 著:鈴木 信一 紙版 800字の原稿をさくっとかける本かとおもっていましたが、ちがっていました。 800字書けば、言いたいことを伝えることができるというのが本書の主旨です。 ちょっと感覚が違う本というのが初見です。 書くためには、読むことが必要である 気になったのは以下です。 ・書き始めさえすれば、じつは問題の九割は解決したも同じなのです ・前の文を無視して、それとの関係を断ち切る形で文を書き足していくことなど、通常はあり得ないことです。 ・不足に対して、それを補おうとする意志の働き、それが国語における「論理」です  本性は、この「論理」の導きによって、文が順次書き足されていくことで成立するのです ・仮に100枚、200枚の文章が書けたとして、さあ、それを読んでもらえるかということです。  文章は書くと書けますが、人に最後まで読んでもらえるかとなると、これは別の話になるのです。  読者は好き勝手言って、読むことを簡単にやめてしまうものだからです ・一は期待感を、二は達成感を読者に提供する点に注目してください ・800字書けば、言いたいことは伝わるのです  新聞の社説やコラムは、800字前後でもって毎日1つの文章世界を構築します  簡潔で無駄のない文体。具体的なエピソード、数々の引用文、明晰な論理、およそ、魅力的な文章には書くことのできない要素が、ふんだんに盛り込まれ、一つの宇宙が築かれるのです ・読む進むにつれて、視界が広がり、思索が深まるような文章  これが文章の理想です。そして、800字あれば、その理想を現実することは十分にできます ・自分の考えを壊し、その上に別の思想を組み上げる。それをも疑い、また壊すことで、さらに別の思想を組み上げる。「考える」とは、それを繰り返していくことです ・文学は隠すことを旨とします。小説は説明を嫌い、詩は名言を避けるのです  では、なぜ隠すのでしょう、探してほしいからです ・書くことを極意は、何を書くかではなく、何を書かないかにある ・矛盾なく文をつないでゆくだけでは、必ずしも満足な文章はかけない、書くことには  淀みを作る  対象を良く見つめる  果敢に展開を試みる  考えを壊していく ・書いたものを一晩寝かせる。何カ月も放置して、忘れた頃にもう一度読み直す ・書くことの仕組み、や、書くことの核心、をいくら理解しても、読めなければ書けないのです ・文章は、具体と抽象のあいだを行き来する ・読みの名手がいるとすれば、それは、読みの衝動、の高め方を知っている人たちです ・読書とは、他人の心や、他人の考え、にふれることと思われがちですが、じつは、自己に触れる行為です ・読むということは、言葉と言葉の関係に気づくこと、です ・通読してはいけない。論理が追えなければ、文章は読んだことにはならないし、何より面白くないのです ・となりあった文と文との因果関係を探ること、これが読解の第一歩です ・書き手は、書き手であると同時に、自作の詠み手だということです ・読みながら先を予測する人というのは、読んでいるのではありません。買いているのです。 ・形式段落と意味段落  形式段落とは、行が一字分さがっているところが、その切れ目です  意味段落とは、意味上の纏まりを考えた時に、そこが大きな切れ目と判断されたところがその切れ目 目次 はじめに 序章 学校で国語を学ぶ意味 第1章 「書くこと」の仕組み 第2章 800字を書く 第3章 言葉をどう自分のものにするか 第4章 「書ける」ようになるための読み方 おわりに ISBN:9784396111021 出版社:祥伝社 判型:新書 ページ数:208ページ 定価:740円(本体) 発売日:2008年02月05日 初版第1刷

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2023/10/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

●文は何かが足りない形をとる  (ex)きのうは良い天気だったが、一日中部屋でゴロゴロしていた  →「きのう」は何曜日か   「ゴロゴロしていた」のは男か女か   「ゴロゴロしていた」のは何者か    どうして「ゴロゴロしていた」のか   「部屋」は何階にあるのか  →足りない所を補おうと文は書き足されていったはずなのに、書けば書くほど足りない所は増えていく。だから書き手はまた文を書き加えていく。これが文章が出来上がる仕組み。  →文章は「書くと、書ける」   ●書き手の理論とは、足りないものを補おうとする意志であり  読み手の理論とは、足りないものを追い求めようとする意志である ●読者が文章に飽きる理由  ・文体が気に入らない  ・文章そのものが分かりにくい  ・テーマや内容がつまらない ●次の会話に入る素敵な言葉  (ex)女:ずっと黙ったままね    男:何を話せば?    女:私を退屈させる話がいいわ。    男:どうして?    女:※楽しすぎるの、あなたと一緒に居ると  (ex)男:たまには、僕のこと思い出してくれよな    女:…。いいえ、思い出さないわ。    男:…。    女:だって、いっときだって忘れる事なんかないもの。 ●形式段落→行がひと文字下がっている所が、その切れ目  意味段落→意味上のまとまりを考えた時に、そこが大きな切れ目だと判断された所。

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2020/09/22

大学受験の際予測しながら読み解く意識付けを散々行ったはずなのに、社会人になって5年以上経った今はすっかり忘れてしまっていた。恐らくこうだろうと朧げな意識はあるが、とんちんかんなことを考えていたりと全く頼りにならない。結局のところ意識付けはその場限りだったようにさえ思う。 そのこと...

大学受験の際予測しながら読み解く意識付けを散々行ったはずなのに、社会人になって5年以上経った今はすっかり忘れてしまっていた。恐らくこうだろうと朧げな意識はあるが、とんちんかんなことを考えていたりと全く頼りにならない。結局のところ意識付けはその場限りだったようにさえ思う。 そのことに気付かされた本でした。文章向上のためにも読み解く意識付けを行いたいと思います。 理解しきれなかった部分もあるので、また読み直したいです。

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2020/03/05

文章の書き方が論理立ててあってわかりやすかった。 優れた書き手は優れた読み手との考えから、 読み方にも重きがおかれていて面白かった。

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2019/06/09

書く方法よりも、むしろ、正しく読む方法に関する論考の方が面白く読めた。読むというのは極めて能動的に食らいつかなければ成り立たないのだ。

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2019/01/03

「文章を書く」ということはどういうことなのか、そして文章を書けるようになるためには何が必要かを解説している。 まず、「書くこと」の仕組みを説明し、一度文章を書き出せば、それに呼応する形で書き続けていくことが可能だと述べている。第2章では、それを実践する形のリレー作文を紹介し、そ...

「文章を書く」ということはどういうことなのか、そして文章を書けるようになるためには何が必要かを解説している。 まず、「書くこと」の仕組みを説明し、一度文章を書き出せば、それに呼応する形で書き続けていくことが可能だと述べている。第2章では、それを実践する形のリレー作文を紹介し、そこから「書くこと」や文章のポイントを解説している。第4章では、一転して「読むこと」を取り上げている。「書ける」ようになるための読み方とは… 実例や問題形式になっているところも多く、自分で確認できるため、説得力がある。軽く読めるが、内容は充実している。

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2018/10/09

文章を書ける様になるためのレッスン方法。 リレー作文などから文章を書くことというのは文を重ねていくことという非常に基本的な事を知ることが大切なようだ。 文章を書いている人は書きながら考え次の文章を浮かべるという作業をよくやっていると思う。最初から最後まで構成を立ててそれ通りに文章...

文章を書ける様になるためのレッスン方法。 リレー作文などから文章を書くことというのは文を重ねていくことという非常に基本的な事を知ることが大切なようだ。 文章を書いている人は書きながら考え次の文章を浮かべるという作業をよくやっていると思う。最初から最後まで構成を立ててそれ通りに文章を書き進めるというのは結構例外的なのではないか。 そう言った意味でまず書いてみる、そして考えを進めるというのは当たり前だが知っていた方が便利。 文章の書き方だけではなく読み方もレクチャーがある。一定レベルの文章を書ける人には必要のない本。 文章を書けといわれてもどうやって手を付けていいのかわからない、という人は一読してみるとよいかも。

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2015/08/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

論文を書く参考に読みました。 [概要] 書き出せば書ける。 書くときには、それまでに書いた文をよく読み、文脈に合わせて次の文を書く。 淀みのない文はつまらない。 引っかかりや、文脈から外れた淀みが、読み手を立ち止まらせ、ハッとさせる。 書くことは何より読むことから。 読むのがうまい人は、書くのもうまい。 疑問を持ち、次を予想できる読み手であることは、必要なヒントを過不足なく書いていける書き手になる。

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2014/05/07

文章の基本は、800文字。 つまり、原稿用紙2枚分。 書くことの面白さと仕組みを、一息に読ませる。 約200ページの新書だが、実践できる参考書さながらの充実した内容。 一度読んで、本棚に仕舞うには勿体ない。 物書きを目指す方には、お勧めの一冊。 安易に言語化してはいけない問題...

文章の基本は、800文字。 つまり、原稿用紙2枚分。 書くことの面白さと仕組みを、一息に読ませる。 約200ページの新書だが、実践できる参考書さながらの充実した内容。 一度読んで、本棚に仕舞うには勿体ない。 物書きを目指す方には、お勧めの一冊。 安易に言語化してはいけない問題もあることを、付け加える姿勢に感銘を受ける。

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2013/09/12

文章を書くことは、文をつなげていくだけだ。書き始めさえすれば、文章は続いていく。乱暴な論理のように感じるが、納得する解説だった。特に、リレー作文は、やらせではないかと思わせるほどうまくできていた。 後半の読み方については、わかりにくい部分もあり、自分の読解力のなさを感じてしまった...

文章を書くことは、文をつなげていくだけだ。書き始めさえすれば、文章は続いていく。乱暴な論理のように感じるが、納得する解説だった。特に、リレー作文は、やらせではないかと思わせるほどうまくできていた。 後半の読み方については、わかりにくい部分もあり、自分の読解力のなさを感じてしまった。

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