名探偵ホームズ バスカービルの魔犬(11) の商品レビュー

アーサー・コナン・ドイル(著者),亀山龍樹(訳者)

2021/10/14

（web上にポプラ社の全集７巻のデータが無かったため、やむなく別の『バスカービルの魔犬』を登録しました）
ホームズの長編のなかでも傑作と名高い作品だそうで、かなり読み応えがありました。もともと長編の方が好みなのですが、特に長いとも全然思わず、あっという間に読了。ロンドンのベイカー街にモーティマー医師が相談にやってくる導入部から奇妙な設定に引き込まれ、別の事件で手が離せないホームズの為にワトソンがバスカービル家に前乗りして単独で調査しながら手紙で報告を送る中盤、ホームズと合流し徐々に複雑な事情が明らかになっていく後半、そして怒涛の最終章はなかなかの圧巻でした。犬が気の毒だったけれど、さすがの名作中の名作！と興奮しながら読みました。BBC製作ドラマでも取り上げられており、古い伝説と恐ろしい雰囲気を出していたのを思い出しました。ドラマの方ももう一回観たくなってきました。