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理系のための口頭発表術 の商品レビュー

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25件のお客様レビュー

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2022/02/08

発表はコミュニケーションである。1人芝居ではない。聴衆のニーズを絶えず自問し、時間配分を考え、ストーリーを構成して話さなければならない。かける時間は重要性を反映させるべきだ。 発表内容は、正確で完全で、そして明瞭に表現されなければならない。リハーサルを怠らず、リラックスし、適切...

発表はコミュニケーションである。1人芝居ではない。聴衆のニーズを絶えず自問し、時間配分を考え、ストーリーを構成して話さなければならない。かける時間は重要性を反映させるべきだ。 発表内容は、正確で完全で、そして明瞭に表現されなければならない。リハーサルを怠らず、リラックスし、適切な服装で臨むこと。勢いやノリは重要だが、それはただ単に論理を積み上げてゆくだけでは生まれない。適切に脇道を固めていくことは重要だが、やりすぎると焦点がぼけてしまう。最小限にとどめ、本筋を絶えず明確に再確認すべきだ。 図は効果的だが使いすぎはやはり禁物である。結論をはっきり示すべきであり、展開に機能を果たす図のみを厳選しなければならない。具体的なモノを見せて説明するのは幼稚な手法だと思うかもしれない。だが小道具が聴衆に与える効果は、老若男女を問わず絶大である。 そして重要なことは話し方である。声、視線、ポーズ、ジェスチャーをうまく使うことは、平凡な発表を熱意あふれる忘れがたい発表に変える。科学的な成果の学術発表でさえそうなのだ。ビジネスプレゼンであればなおさらだろう。聴衆にインパクトを与えるためには、沈黙、すなわち「間」も効果的である。沈黙は言葉を聴衆に染みこませる効果を持つ。黙ってただ相手を見つめることは発表者にも勇気がいるだろうが、うまく使えば言葉にまさる。 単に話すだけでは聴衆は聴き続けてはくれない。講演は「公演」でもある。スクリーンに向かって話し続けてはいけない。聴衆を情熱と興奮で魅了せよ――。 この手の本に書かれていることは概して同じだが、絶えず繰り返し頭に入れておくべきことが簡潔にまとめられている。 熱意にあふれ、論理明晰で優れたプレゼンテーションは、聞いていて気持ちがいい。発表に感銘を受けるだけではなく、聞いているだけで自分の頭の働きまで良くなったような気がするものだ。そうなればプレゼンは勝ったも同然だろう。 重要なことは、これらが「技術」だということである。つまり、学んで身につけることができるのだ。外国人の発表がいくらうまくても、彼らだって、最初から発表がうまいわけではないそうだ。本書のような教科書で学び、トレーニングし、実地で経験を積むうちにうまくなっていくのだ。もちろん持って生まれた性格によって得意不得意はあるだろうが、それを乗り越えることは可能なのだ。

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2021/09/03

※2008年購入  2008.3.7読書開始  2008.3.24読了  2008.10.12売却済み

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2020/07/13

https://library.shoyaku.ac.jp/opac/volume/83196?current=1&locale=ja&q=9784062575843&target=l&total=1&trans_url=https%3A%...

https://library.shoyaku.ac.jp/opac/volume/83196?current=1&locale=ja&q=9784062575843&target=l&total=1&trans_url=https%3A%2F%2Flibrary.shoyaku.ac.jp%2Fopac%2Fhome%2Fresult%2Fja%3Fq%3D9784062575843%26target%3Dl

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2018/10/12

人前で話をする研修があったので、家にあった本書を読んでみた。 たくさんプレゼンをする人には当たり前のことかもしれないが、 改めて、「そうなんだ!」ということが多く、とても勉強になった。 理系の研究者に限らず、プレゼンをする機会がある人は、読んでおいて損はないかと思う。 私も...

人前で話をする研修があったので、家にあった本書を読んでみた。 たくさんプレゼンをする人には当たり前のことかもしれないが、 改めて、「そうなんだ!」ということが多く、とても勉強になった。 理系の研究者に限らず、プレゼンをする機会がある人は、読んでおいて損はないかと思う。 私も研修はまずまずだった・・・はず。 ただ、最後の締めの言葉「スタイルで魅せろ!」というのは、 単に原著のタイトル“Dazzle'em With Style!”を訳しただけで、 太字にするような意味のある言葉ではない。 [more] (目次) はしがき 訳者まえがき 序論 どんなにすばらしい研究も、ダメ発表がダメ研究にする 第1章 いかに準備すべきか  1 発表は聴衆との対話  2 時間配分の原則とは  3 確認とリハーサル  4 当日に準備すること     重要ポイント 準備における10の原則 第2章 「面白い話」の構造  1 まず「展望」を示せ   2 「本筋」と「ノリ」   3 「論理的」に話すには  4 結論の述べ方    重要ポイント 話を面白くする4つの原則 第3章 視覚素材はこう使え(使うな)  1 パソコンを使うなら  2 そのほかの素材(ビデオから黒板まで)    3 ポスター発表の心得     重要ポイント 視覚素材で効果をあげる3つの原則 第4章 「話し方」の技術  1 声で魅せろ     2 視線で魅せろ     3 情熱こそ武器だ  重要ポイント 「話し方」で魅せる3つの原則 付録A 発表のチェックリスト 付録B 評価シート

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2017/08/19

学会発表の前に読んだ。特に次の3点が参考になった。 ・ズームイン まずは一般的な原理から話し始め、徐々に自分の研究に焦点を絞っていく。 ・「物語」を語れ 研究史の中の位置付けや、自分の研究が理論にとってどのような意味をもつかを明確にする。 ・「お土産メッセージ」を残せ 発表...

学会発表の前に読んだ。特に次の3点が参考になった。 ・ズームイン まずは一般的な原理から話し始め、徐々に自分の研究に焦点を絞っていく。 ・「物語」を語れ 研究史の中の位置付けや、自分の研究が理論にとってどのような意味をもつかを明確にする。 ・「お土産メッセージ」を残せ 発表の最後を締める、インパクトのある簡潔な一言。確かにこれがあるとないとでは聴衆の記憶に残る度合いが全然違ってくると思う。

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2014/08/31

プレゼンを行うすべての人に薦めたい。ポスター発表がスライドの全ページ貼りで良しとされているのには疑問が残るが、それ以外は鉄板。

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2014/05/02

文系出身者には基礎的な内容。英語の言い回しの具体例が翻訳の際に鋭さを失ってしまっているのが残念。ただ、書かれていることを全て実践するには長い鍛錬が必要そう。

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2014/03/09

プレゼンテーションのノウハウだけでなく、基本的な理念についても分かり易く説明した、定評ある教科書です。理系のみならず人文社会系の学生にとっても有用であります。 ■横国大附属図書館所蔵データ http://opac.lib.ynu.ac.jp/cgi-bin/opc/opacli...

プレゼンテーションのノウハウだけでなく、基本的な理念についても分かり易く説明した、定評ある教科書です。理系のみならず人文社会系の学生にとっても有用であります。 ■横国大附属図書館所蔵データ http://opac.lib.ynu.ac.jp/cgi-bin/opc/opaclinki.cgi?isxn=9784062575843

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2012/03/12

学会いきまくって、いろんな人の発表聴いて、 自分なりの方法探すほうが、手っ取り早い気がした。 もう少しおっさんになって、1時間とかの講演する機会あったら、 もう一度読んでみるけど、 高々15分程度の発表では、少し勝手が違う、かな?

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2012/02/24

斜め読み。全体的に大仰な表現が多く、いかにも欧米人が書いたという感じ。日本人にはあまり当てはまらないだろうな、と思うところもあった。それでもこの本から得られるものもあったし、「役に立つ!」と感じる人もいるだろう。少なくとも私には、ここに書いてあるような立派なプレゼンはできないとい...

斜め読み。全体的に大仰な表現が多く、いかにも欧米人が書いたという感じ。日本人にはあまり当てはまらないだろうな、と思うところもあった。それでもこの本から得られるものもあったし、「役に立つ!」と感じる人もいるだろう。少なくとも私には、ここに書いてあるような立派なプレゼンはできないということだ。

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