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2013/08/05

西洋における、古代から現代(近代?)までの、無神論の系譜をまとめたものである。 無神論と、唯物論的潮流、自然をひとつの機械と見る流れとの関連は大きい。 かといって、「無神論」と一言にいっても、様々な形態が挙げられそれは実に曖昧である。 古代の時代から、科学的唯物論的無神論は...

西洋における、古代から現代(近代?)までの、無神論の系譜をまとめたものである。 無神論と、唯物論的潮流、自然をひとつの機械と見る流れとの関連は大きい。 かといって、「無神論」と一言にいっても、様々な形態が挙げられそれは実に曖昧である。 古代の時代から、科学的唯物論的無神論はあったが、近代になって、マルクスやニーチェといった、人間主義的無神論の影響は大きく近代に影響を及ぼすことになる。 古代では、デモクリトス、エピクロス、ルクレティウス、 フランスでは、ヴェイエ、ガッサンディ、ベール イギリスでは、ホッブス、ロック、トーランド、コリンズ、シャッフルベリ伯、ヒュームなどが挙げられる。 また、形而上学唯物論というものもあり、科学の進歩との関わりも大きくなった。 フォイエルバッハが、「敬虔な無神論者」と言われていたのには驚きだった。 ニヒリズムの時代におけるニーチェの項が大きい。 無神論の歴史を概観するにはよい入門書となるだろう。

Posted byブクログ