日本語のゆくえ の商品レビュー
吉本隆明の本をじっくり読んだのは初めてのような気がする。もっととっつきにくいと思っていたが、これは講義をまとめたものということもあり、読みやすかった。 最後の最近の日本の詩に対する酷評はまあいいとして、前半の「日本語にとって美とはなにか」に対する考えが勉強になった。
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途中までしか読んでおらずよく覚えていない。 彼の芸術言語論によると源氏物語は退屈だけれども近代小説の条件をすべて備えていて現代の作品と呼べるらしい。個人的にはそんな時代を越えた作品だからこそ過去に位置しておくべきではないだろうか?現代の作品が現代にあっても何も不思議ではなくなる...
途中までしか読んでおらずよく覚えていない。 彼の芸術言語論によると源氏物語は退屈だけれども近代小説の条件をすべて備えていて現代の作品と呼べるらしい。個人的にはそんな時代を越えた作品だからこそ過去に位置しておくべきではないだろうか?現代の作品が現代にあっても何も不思議ではなくなるじゃないか。また現代の云たらということは過去の軽視では? 27/10/10
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若いものたちが書く「詩」 代々受け継がれる「神話」 芸術的価値について考えたことありますか? きっと隆明の求めているものを 100%理解できないのでは。 が、結論。
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東京工業大学でのビデオ講義「芸術言語論」をまとめて単行本化した本書は、いわば『言語にとって美とはなにか』と『共同幻想論』の著者自身による現在的な読み直しとなっている。250頁に満たないコンパクトな本の中に吉本理論のエッセンスが詰まっているのだが、講義をまとめたものなので、読みやす...
東京工業大学でのビデオ講義「芸術言語論」をまとめて単行本化した本書は、いわば『言語にとって美とはなにか』と『共同幻想論』の著者自身による現在的な読み直しとなっている。250頁に満たないコンパクトな本の中に吉本理論のエッセンスが詰まっているのだが、講義をまとめたものなので、読みやすい入門書ともいえよう。最終章では、20代、30代の若い詩人たちの作品をとりあげ、そこに歴史と自然に対する感受性の喪失を見いだして、それが現代の〈わからなさ〉につながる大きな問題だと指摘している。
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僕がいままで全く触れたことのなかった世界の本。芸術としての言語を論じています。僕は文章書きにはなるつもりはないが、この芸術言語論における哲学が、デザインや建築などほかの芸術論の考えにもつなげそうなので価値のある読書だった。
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