にっぽんの知恵 の商品レビュー
銭湯 日本の民主主義の原点=態度の民主主義(人の態度を変える力が備わっている) 裸の付き合いをすれば人は無欲になる 自分自身に目を向け、自分に磨きをかける一時←背中に意識を集中させる、これが全身の美容に良い。 銭湯を残す工夫を凝らすことこそ、社会福祉 刀狩り 自らの意思で所持する...
銭湯 日本の民主主義の原点=態度の民主主義(人の態度を変える力が備わっている) 裸の付き合いをすれば人は無欲になる 自分自身に目を向け、自分に磨きをかける一時←背中に意識を集中させる、これが全身の美容に良い。 銭湯を残す工夫を凝らすことこそ、社会福祉 刀狩り 自らの意思で所持する武器の使用を封印 花見 貴賤上下を超えた共同の楽しみの場(花の下の平等) 「群桜・群衆・飲食」この三要素を満たす花見は世界で日本だけ 集団結束を強める、人と人を結びつける触媒 秋の菊人形 一瞬に、人生の瞬間を感じ取る 花の少ない季節に、日持ちが良い。 お歳暮 その年、世話になった人に品物を贈る、日本独特の年末風俗 贈り物を断るのは敵意の表明、お返しの原則 食べ物の贈答(贈る側、贈られる側、両方とも食べ物に愛着あり) 共食:親しい人が集まって同じものを食べる、大昔から人々のまとまりの根幹を支えてきた 贈る相手の個性をあまり強く意識しない 相手の気持ち<相手との持続的・スムーズな人間関係 贈与交換には、贈与と答礼の間に当初から「瞬間のずれ」が見込まれている ママ・女将 客からママには悩みや愚痴を聞いてもらって憂さ晴らしをしている。 ママから客へは助言をしたり、人を紹介したりとサイコセラピスト的役割を担っている。 女性は、お酒が無くても井戸端会議が出来る。でも、男性には難しい。 江戸時代、女性は都市・農村で家業の大切な働き手だった。→偉い人を意味する(御上、さんに由来する) 客を育てる、出世払い、お礼参り
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<ええかげん>が創出した遊びと平和の精神米兵は銭湯で平和を学び、、カラオケはひとびとのつながりに変化をもたらすー。世界を改革する力「にっぽんの知恵」を碩学。名人たちとの共同討議を通して描き出す。
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以前、新聞で読んだことが有る連載をまとめた本。 銭湯、あり合わせ、小さい頃何気無く有ったものの大切さが改めて分かった。 昭和が、日本が日本らしかったと感じるのは年のせいか?効率、コンプライアンス、気がつけば窮屈で笑い顔の無い生活をしている。大事な事を忘れてないだろうか? そんな気...
以前、新聞で読んだことが有る連載をまとめた本。 銭湯、あり合わせ、小さい頃何気無く有ったものの大切さが改めて分かった。 昭和が、日本が日本らしかったと感じるのは年のせいか?効率、コンプライアンス、気がつけば窮屈で笑い顔の無い生活をしている。大事な事を忘れてないだろうか? そんな気持ちに、ナルホドと納得出来る本。 曖昧さが本当の日本人らしさなのではないだろうか?
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新鮮切り口で日本独自性を分析している部分もある。 しかしかなりのこじつけ、筆者の思い込み、少し角度を変えて見ると成り立たない、などのものも多い。
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『語り合うにっぽんの知恵』という本を見つけて借りてきたら、これは元は新聞連載(朝日の大阪版)で、先に2005年分の連載をまとめたのがあるというので、そっちも借りてきた。それぞれのネタの碩学や名人との共同討議、つまりは語り合ったのを元にした本。 第一章「湯浴みにくつろぎ、穏やかに...
『語り合うにっぽんの知恵』という本を見つけて借りてきたら、これは元は新聞連載(朝日の大阪版)で、先に2005年分の連載をまとめたのがあるというので、そっちも借りてきた。それぞれのネタの碩学や名人との共同討議、つまりは語り合ったのを元にした本。 第一章「湯浴みにくつろぎ、穏やかに暮らす」は銭湯の話から。 「銭湯は、日本の民主主義の原点です」(p.14)と、鶴見俊輔は頭に手ぬぐいを載せ、まるで気持ちよく銭湯の湯につかっているかのような風情で語ったそうだ。米軍の脱走兵をふたりかくまっていたとき、ひとりが軍隊に帰ると言い出した。日本も見納めになるかもしれん、何かやってみたいことは?と訊くと、銭湯というものに行ってみたいと。さんにんで湯につかりにいって、その帰り道、「軍隊に帰るのは、やめた。脱走を続けます」と。 ▼いうまでもなく銭湯では、あたりの人が皆、素っ裸。完全な無防備状態である。しかし、そこに見知らぬ人が入ってきても、殴り合うなどということは起こらない。殺し合いにもならない。ひたすら一緒に湯につかり、しばらくすると、順番に出てゆく。(p.14) そして、こんなうたが引かれている(このうたは、2冊目の『語り合うにっぽんの知恵』の巻頭にも登場する)。 ♪御殿様でも家来でも お風呂に入るときゃ皆ハダカ 裃脱いで刀も捨てて うたのひとつも唄いでる (「東京五人男」で、古川緑波が歌っていたうただという) 銭湯は、たぶん鶴見がいうように「民主主義の原点」でもあるのやろうけど、肌の色etc.での入浴拒否があったという話も聞いたことがあるし(あめりかなどで黒人の水泳選手が少ないところには、この銭湯の入浴拒否に近いものがあるのだと思う)、「一緒に湯(水)につかる」寛容は、どこかに破れてるとこがある(あった)んかなと思う。
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銭湯、第九、花見などエッセイのように雑学が散りばめられた新書。 ひとつひとつのテキストが短いので、空いた時間にぽつぽつ読むのに向いています。 しかもそれぞれが面白いです。印象に残ったのをいくつか書いておきますね。 ロボットの話。これ、好きです。少し長いけど引用しますね。文章もい...
銭湯、第九、花見などエッセイのように雑学が散りばめられた新書。 ひとつひとつのテキストが短いので、空いた時間にぽつぽつ読むのに向いています。 しかもそれぞれが面白いです。印象に残ったのをいくつか書いておきますね。 ロボットの話。これ、好きです。少し長いけど引用しますね。文章もいい。 『 「日本人と欧米人では、機械に対するイメージが、ずいぶん違います。欧米人にとって機械は、ときに人間と対立するイメージが強い。それに『人間を創造したのは神だ』という思想の影響なのか、彼らは、ヒト型ロボットへの抵抗感が非常に強い。ところが、日本人にとっての機械は『お仲間』なんです。すべてのモノに霊魂が偏在していると考えるアニミズム(精霊崇拝)の影響があるのかもしれません」 だから、なのであろう。日本人のロボット研究者は、欧米人に比べて、ロボットを人間にどう似せるかを徹底して追及する傾向が強いという。げんに日本では一九九六(平成八)年、ホンダが世界で初めて自立型の二足歩行ロボットを開発した。 そういえば昔、ヨーロッパではラッダイト運動が起きた。ラッダイト運動とは、イギリス産業革命が盛んになった一八一〇年代に、繊維産業を中心に、職人や労働者が引き起こした「機械打ち壊し運動」である。それに参加した人々は、当時の生活苦や失業を機械化や技術革新の結果だと考えたのだ。 ところが日本では、これと同様の運動が起こることはなかった。機会にも、作り手や使う人の魂が宿る。そう日本人は考えたのであろう。このことは『針供養』などの風習を思い出せば、容易に理解できるはずである。 』 缶コーヒーの話。 缶コーヒーが日本生まれだって初めて知りました。UCC上島珈琲。 珈琲に含まれるタンニンが缶の鉄分と化学反応を起こして味を変質させるので、 缶の内側には適切なコーティングが必要だし、 珈琲自体にも高音・高圧の加熱で風味を損なわないように工夫が必要だった。 だけどこの困難を乗り越えて発明した珈琲は大阪万博で期待通りの大ヒットを飛ばした。 そんなお話。 あとは缶コーヒーを造った創業者の上島忠雄が甘いものが好きだったので、 初期の缶コーヒーは高度経済成長期で甘いものが好まれたこともあり甘かっただとか。 それと缶コーヒーって欧州や中国などではあまりないそうです。 日本人が味噌汁を冷やしたり瓶に入れないように、 彼らにとって珈琲はカップに入れて味わうものだそうです。あとは治安。 缶コーヒーってやっぱり屋外の自動販売機が主流。 日本のような治安のよさが無いとなかなか難しいものだそうです。 面白いです。
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憲法にからめないで欲しかった。 純粋ににっぽんの知恵を追って欲しかった。 最初の銭湯の項、楽しみで読んだのに、憲法論議がでてきてうんざり。 憲法に触れてないところは、へぇという感じ。 2008年06月09日読了。
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