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2013/08/22
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母教会の元牧師夫人が出版された詩集。ドイツのデュッセルドルフでの生活を通して異国の美しい景色が目に浮かぶような素晴らしい和歌の数々でした。何といっても、四季折々の身近な草花のひっそりした美しさが心にしみてきました。  「カッコウの鳴く山路を踏み行けば鹿の餌とふ蕨生ひ敷く」 「マロニエの若葉の摺絵に詩を添えて母に贈りぬドイツの初夏を」 「気負い立つわれの心も吸ひ込みて梨の白花は静もり咲きぬ」 「春光を集めて牡丹ふくらみぬ重き蕾に枝たわませて」 「咲きいでし水仙の花匂ひきて心清しも朝の祈りに」

Posted byブクログ