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考える読書 第31回読書感想文全国コンクール入選作品(中学・高校の部) の商品レビュー

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2019/12/27

この年は戦後40年の節目であったらしく、戦争に関する本が多く選ばれている。課題図書では、高校生にとって今の自分自身とも重なる、高校生活を描いた『土の音』が圧倒的に多い。 …と、こんな傾向を見ることができるのだけど、でもこれが子供たちの意思なのかというと、そうではないはず。 応募さ...

この年は戦後40年の節目であったらしく、戦争に関する本が多く選ばれている。課題図書では、高校生にとって今の自分自身とも重なる、高校生活を描いた『土の音』が圧倒的に多い。 …と、こんな傾向を見ることができるのだけど、でもこれが子供たちの意思なのかというと、そうではないはず。 応募された数多くの作品から、これらの入選作品を選んだのは大人。大人の目で選んだ作品たちなのだ。 課題図書に至っては、題材となる課題図書を選んだのも大人。 作品の傾向は、大人が作り上げているのだと、この本を読んだ限りでは思う。 本当のところは、実際の応募作品の全てを見てみないとわからないが、その応募作品にしても、学校の指導を経て応募されているのであれば、やはり大人の手が加わっている、大人の目を意識して書いている。 この入選作品に見える子供たちの意思が、そのまま実際の子供たちのものと考えてはならない。 それを強く感じたのが、最後に書かれている選者の言葉。 「学年にそぐわない図書」とある。それはいったいどんな図書だったのだろう。そして、それに対する指導に期待するとある。それはいったいどんな指導なのだろう。 どんな本を選んでも良い自由課題で、学年にそぐわない図書だなんて言われる筋合いは全くない。学年にそぐわない感想というのはあるかもしれないけど、それはどんな本を選んだかには関係がないものだ。 ましてやそれに対する指導なんて、自由課題は自由ではないと自ら言っているようなもの。 だから読書感想文は嫌われてしまうのだよと言わざるを得ない。

Posted byブクログ