情書 の商品レビュー
タイトルの情書は、中国語でラブレターのこと。 著者が自費出版で出した本。 すぐに読み終わる簡単な話で、 文章の技巧も、ストーリーも特に素晴らしいというたぐいのものではない。 地の文が常体だったのに唐突に「~じゃん。」等のくだけた口語体になったりする。 中国を知らないひとも中国を...
タイトルの情書は、中国語でラブレターのこと。 著者が自費出版で出した本。 すぐに読み終わる簡単な話で、 文章の技巧も、ストーリーも特に素晴らしいというたぐいのものではない。 地の文が常体だったのに唐突に「~じゃん。」等のくだけた口語体になったりする。 中国を知らないひとも中国を体感できるような、 そういう風景描写にも至っていない。 けれど、 批判するのは簡単だけど、 それでもなんだか懐かしいのは、 中国人と日本人の出会いや、遠距離恋愛の手紙や、 そういったものを自分と重ね合わせたからだと思う。 夫と出会ったころのことを思い出したし、 穏やかな気持ちになれた。 付き合うまえも誕生日にはカードを贈ってくれたことを思い出したり、 自転車2人乗りで大きな橋を越えたり、 イギリスで沢山はがきを書いてくれたり、 そういうことが思い出されて懐かしい。 中国に対する説明も何もないので、自分で中国を体験していない人には なかなか入り込めないと思う。
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