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日本人と中国人 の商品レビュー

3.7

8件のお客様レビュー

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2018/12/09

日本人と中国人というタイトルだが、どちらかいうと中国人論的か。書かれた時代は古いが、そう簡単に変わるものではないという感じがする。日本人論もそう言われればそうかもしれない。

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2015/07/27

こじ付けが多い気もするが、時代や年齢による感覚の差もあるだろうか。本著の書かれたのが文革の時期だった事や、古典から中国人を読み解いている事で、少し現代の中国人のイメージとは、ズレているような気がする。冒頭、一部分の事実を中国人全体に当てはめる事による誤りを犯した反省と、そのような...

こじ付けが多い気もするが、時代や年齢による感覚の差もあるだろうか。本著の書かれたのが文革の時期だった事や、古典から中国人を読み解いている事で、少し現代の中国人のイメージとは、ズレているような気がする。冒頭、一部分の事実を中国人全体に当てはめる事による誤りを犯した反省と、そのような陥穽に嵌まってしまう危険性が多分にある事を言い訳に添えている。学術書ではなく、エッセイなので、それはそれで、肩の力を抜いて読めば良いのだろう。しかし、そんな前置きでは、やはり、ただの世間話程度の中身で終わってしまう。 中国人がバランスを取る民族とか、文革が説得するための活動とか。やはり、違和感は拭えないのである。

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2012/08/06

この本を読んで気になったのは第一章の日本人と中国人に関する一問一答の中でインドはカースト制度の厳しいことが書かれてあり何百年も商売ばかりやってきた家系に商売人の中の商売人といった人が出たことはあると思いました。インドの商人階級の数もインド全国の人口から見ると微妙な平均値だと思いま...

この本を読んで気になったのは第一章の日本人と中国人に関する一問一答の中でインドはカースト制度の厳しいことが書かれてあり何百年も商売ばかりやってきた家系に商売人の中の商売人といった人が出たことはあると思いました。インドの商人階級の数もインド全国の人口から見ると微妙な平均値だと思います。道しるべでは日本は「以心伝心」と中国では「説得主義」と言われこの主義は真面目な国を表していると思う。 前漢後漢の絢爛たる王朝時代を経て魏晋の分裂時代に至るまで、記録を残していた。「結論」では手に入れる時に獲得する道が続いてると思います。

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2012/04/11

日本人は血で繋がっている。だから生まれに対する差別意識が大きい。しかし血の繋がりを守っていれば、他の文化の浸入に対して寛大である。 対して、中国人は文明で繋がっている。だから他の文化の浸入を容易には受け入れられない。しかし同じ文明を共有している者同士ならば、血も生まれもいとわない...

日本人は血で繋がっている。だから生まれに対する差別意識が大きい。しかし血の繋がりを守っていれば、他の文化の浸入に対して寛大である。 対して、中国人は文明で繋がっている。だから他の文化の浸入を容易には受け入れられない。しかし同じ文明を共有している者同士ならば、血も生まれもいとわない。

Posted byブクログ

2012/04/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

日本にたまに流れる嫌アジアの風潮 特に韓国や中国 これは同文同種だと勘違いしていることなんだと思うのは同意する。 黒人をみても文化が違って当然だと思うので仕方ないよねーとなるところが 見た感じ同じアジア人だったり見分けがつかない人 漢字も使ったりしていると 同じ人間なのになんでそんな考え方なんだ理解できねぇーよ って雰囲気に。 それは大前提として同じ思考回路でしょって思い込みがあるんだろうとおもう。 もっとフラットに違う文化文明をもつ人たちだというスタートラインにたてばいいのにと思う。 まぁ人の事はさておき 私はそのように心がけたいと思う。 実はそれは日本人同士でも同じ 他人と接するときの心構えでもあるのかなと。

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2012/03/25

中国福建省を故郷とし、神戸で生まれ育った陳舜臣が、日本人と中国人の違いを、文化、伝統、思考、言語、など、様々な観点で比較した書。 平易な文章で読みやすく、中国認識を改める気づきや、外からの目で日本人を見つめなおす機会にもなる。中国人論であり日本人論でもある書籍。 ≪Memo≫ ...

中国福建省を故郷とし、神戸で生まれ育った陳舜臣が、日本人と中国人の違いを、文化、伝統、思考、言語、など、様々な観点で比較した書。 平易な文章で読みやすく、中国認識を改める気づきや、外からの目で日本人を見つめなおす機会にもなる。中国人論であり日本人論でもある書籍。 ≪Memo≫ ・百年あまり前までは、日本にとって中国は、先進技術や文物の供給源に過ぎず、政治的に中国の影を気にする事は無かった。他方、中国にとって日本は毒にも薬にもならないただの東海の島国。双方にとって、どうでもよかった隣人。 ・中国には荒れ狂う大河(黄河)がある。偉大な人間なら、それをコントロールできる。黄河はこの意味で「人間至上主義」の母であり、「形式主義」や「説得主義」はその孫というべきか。 ・黄河に恵まれなかったせいか、日本人の性格には、人間の力を賛美する部分が大きく欠如しているよう。日本の穏やかな自然は、英雄も聖人も要しない。神の崇拝に走ることもなかった。 ・神の偉大さにも懐疑的、人間の偉大さも讃えない。その代わりに(日本人は)何が必要なのであろうか。名づけ難いものであるが、名前がいるのであれば、 -もののあわれ。 -わび。さび。 とでもいおうか。 (本居宣長「見るもの、聞くもの、ふるる事に、心の感じて出る、感嘆の声。」) ・中国の文芸の根は、人間への訴え、人間に対する説得、人間への信頼である。 ・中国人は歩きながら、道しるべを立ててきた民族で、日本人は道しるべを頼りに歩いてきた民族である。 ・大量の中国の古典が流入し、涙と汗、口角から噴き出された多量のつばとで獲得さるべき「結論」が、手に入れようと思った瞬間、自分のすぐ前にあったのである。獲得への努力がほとんどゼロのうちに。 ・心中は死という事実に、豊富な生の意味を与えた。 ・尊血主義

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2011/07/17

陳舜臣さんのエッセイでは処女作にして最高傑作だと思います。(たくさん読んだわけではないけど)この本が出版されて長い時間が経ったというのに・・・ 早くこれが日本人の常識になってほしい。松岡正剛の千夜千冊でも取り上げられてます。

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2011/09/09

まず、著者の博識に感心。そして内容にう〜んと唸らされた。20年以上前の本だけど、全く古さを感じさせない。

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