オランダの星 の商品レビュー
短編6作品収録
オランダの星、モンゴルの海、いれずみ国姓爺、おらんだ胡弓、名人、もう一人の爆死者 短編6作品収録。最後に、「単行本 昭和52年11月文藝春秋刊」 とあるので、単行本を文庫化したもののもよう。 表題作「オランダの星」が、外国人から見た日本が描かれているのが興味深い。 端正...
オランダの星、モンゴルの海、いれずみ国姓爺、おらんだ胡弓、名人、もう一人の爆死者 短編6作品収録。最後に、「単行本 昭和52年11月文藝春秋刊」 とあるので、単行本を文庫化したもののもよう。 表題作「オランダの星」が、外国人から見た日本が描かれているのが興味深い。 端正な文章ながら重厚。佳作揃いの作品集。 解説の縄田一男氏は、「無国籍者の哀しみ」という言葉を使っている。
長束
私は日本のキリシタンを尊敬しちえる。これほどの迫害に耐え、生命すら惜しまぬ信徒は世界でも珍しい。 なぜオランダ人は急ぐ。今少し辛抱せよ。オランダから当地へ参るにも数ヶ月かかるそうではないか。しかもそれは海の上だ。ここは陸である。辛抱できぬことはない。
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