ワンダー・ドッグ の商品レビュー
竹内真さん。オッと驚かせる様な洒落た表現も無く、行間に情感を漂わせるような技巧も無く、上手い作家さんでは無いと思います。でも青春ものの爽やかな読後感は素晴らしく。 高校生に拾われワンゲル部の部員犬として育てられることになった子犬のワンダーが、周りの人の様々な影響を与えて行く10年...
竹内真さん。オッと驚かせる様な洒落た表現も無く、行間に情感を漂わせるような技巧も無く、上手い作家さんでは無いと思います。でも青春ものの爽やかな読後感は素晴らしく。 高校生に拾われワンゲル部の部員犬として育てられることになった子犬のワンダーが、周りの人の様々な影響を与えて行く10年間を描いた作品。 ワンダーをめぐる堅物教頭との駆け引きや、登山・ボルダリングの話題(スポコンでは無い)ばかりで、高校生と言うのに恋愛沙汰の一つも無く(笑)。どこかノスタルジーを感じる暖かでひたすら爽やかな青春物語です。そういえば伊吹有喜さんの『犬がいた季節』も高校で飼われる犬の10年以上にわたる物語でしたが、この作品の方が先に出版(2008年)されており、内容的にはカラッとした感じです。 ネコ作品が多い中、たまには犬作品は如何でしょうか。
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高校のワンダーフォーゲル部で部員犬となったワンダーと、それを取り巻くみんなのお話。 第一章はとても引き込まれて良かった。
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ひょんなことから高校のワンダーフォーゲル部に飼われることになった捨て犬「ワンダー」と高校生たちの成長物語。 ワンダーの描写が生き生きとしていて犬が好きな人にはたまらない作品だと思った。
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これは犬好きにはたまらない。犬+高校生の青春小説。 第一章を読み終えたところで、ウルウルしてしまった。 これから先、二章、三章と読み進めていくと、どれだけ感動させられるんだ?と思った・・・。 が、二章で失速。ある女子高生の登場で、第一章の感動も色褪せてしまった。自分の嫌いなタイプ...
これは犬好きにはたまらない。犬+高校生の青春小説。 第一章を読み終えたところで、ウルウルしてしまった。 これから先、二章、三章と読み進めていくと、どれだけ感動させられるんだ?と思った・・・。 が、二章で失速。ある女子高生の登場で、第一章の感動も色褪せてしまった。自分の嫌いなタイプの女だから。 一章とは微妙に路線も変わってしまってる。 三章も別な意味で嫌いなタイプの女子高生が登場。ここでは第一章の主人公も登場してバランスはとれてるけど・・・。 四章は可もなく不可もなくってところかな。 こういった青春小説では、優等生(性格的に)だけを登場させる方が、読者が気持ちよく感動出来ると思う。 佐藤多佳子の「一瞬の風になれ」なんかは、ほとんど全員が気持ち良いぐらいの優等生だし。 逆の意味での青春小説、例えば恩田陸の「ネバーランド」なんかの感じだと、非優等生なんかも有りだと思う。 しかし、この作品は明るい青春小説なんだから、読者が不愉快と思うような人物が出てきたらマイナス。 第一章だけなら☆5個。全体でまとめて☆4個。
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今回のお話はタイトルからも分かるように、犬の話。 未読ですが、他にも犬の話があるようなので、竹内さんは かなりの犬好きなのかも。 高校の入学式。 傷だらけで遅刻してきた新入生が胸に抱えていたのは、子犬。 その子犬と新入生、いや生徒たち、いや先生も、いや地域も含めて およそ10年...
今回のお話はタイトルからも分かるように、犬の話。 未読ですが、他にも犬の話があるようなので、竹内さんは かなりの犬好きなのかも。 高校の入学式。 傷だらけで遅刻してきた新入生が胸に抱えていたのは、子犬。 その子犬と新入生、いや生徒たち、いや先生も、いや地域も含めて およそ10年の月日を描いた物語。 また、名前の由来となったワンダーフォーゲル部の活動も もうひとつのメインテーマとして取り上げられています。 正直、ある程度の想像ができるくらいで詳細な活動内容を 知らなかったけど、それでも十分に楽しめました。 『自転車少年記』や『サクリファイス』(近藤史恵)で自転車競技に ついて初めて詳しく知ることができた時と同じように、楽しみながら 今まで知らなかった世界を「擬似体験」することができました。 いやー、いい本ですよ☆読み終わるのが残念なくらいでした。 恋愛モノや切なさ全開のお涙頂戴ものでは味わえない、 柔らかな温かさに包まれる感じを与えてくれる物語ですね。 なんだか冬の朝の布団のよう。読み始めたらきっと離れられませんよ。
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高校の入学式の日に拾った捨て犬と 一緒に登校した甲田源太郎 「ワンダー」と名づけられたその子犬は 空沢高校の一角 ワンダーフォーゲル部で飼われることになる 学校で、犬を飼うために 生徒会をはじめ 教頭、校長にもかけあう生徒たち 子犬が成長するともに 生徒たちも成...
高校の入学式の日に拾った捨て犬と 一緒に登校した甲田源太郎 「ワンダー」と名づけられたその子犬は 空沢高校の一角 ワンダーフォーゲル部で飼われることになる 学校で、犬を飼うために 生徒会をはじめ 教頭、校長にもかけあう生徒たち 子犬が成長するともに 生徒たちも成長する 「ワンダー」がいることで 優しさを増し 「ワンダー」を守るために 強さを増していく 「ワンダー」は いつもしっぽを振って 嬉しそうに空沢高校にいる 殺伐な学校という建物さえが なんだかあたたかい場所に感じた
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あぁぁー...やっぱりイヌ飼いたいなぁ。 思いのほか自分にとって厭味なく読めたのは ワンダーくんの頬を緩ますほっこりしたストーリーだけでなく ワンゲルという要素が非常に上手く絡んでるからかも。 ライトな山岳小説にイヌ小説が上手く融合されたような 赴きでこれが読み物としていい組...
あぁぁー...やっぱりイヌ飼いたいなぁ。 思いのほか自分にとって厭味なく読めたのは ワンダーくんの頬を緩ますほっこりしたストーリーだけでなく ワンゲルという要素が非常に上手く絡んでるからかも。 ライトな山岳小説にイヌ小説が上手く融合されたような 赴きでこれが読み物としていい組み合わせ! ワンダーくんを通して入れ替わるワンゲル部の生徒達、 そして教師達の交流も学園ものとしても充分面白い。 グイグイとホラっ、泣け!というあざとさや、やり過ぎ感が ないのも非常に素敵。想像出来る作品だけど、想像以上に ハートウォームな青春小説。
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こういう話は好きだな〜。高校ワンゲル部に飼われることになったワンダーを中心に、部員達が作るワンゲル部の10年ほどの歴史が描かれる。高校は3年で卒業するしかなく個人の活動や思い出はそれぞれ3年分しか無い。しかし、部活のメンバーは毎年入れ替わり、出来事は記憶になりそして伝説となって語...
こういう話は好きだな〜。高校ワンゲル部に飼われることになったワンダーを中心に、部員達が作るワンゲル部の10年ほどの歴史が描かれる。高校は3年で卒業するしかなく個人の活動や思い出はそれぞれ3年分しか無い。しかし、部活のメンバーは毎年入れ替わり、出来事は記憶になりそして伝説となって語り継がれてゆく。それが伝統っていうものの正体なのだろう。ワンゲル部に飼われることになったワンダーは、毎年入部してくる部員と出会い、思い出を作りそして去って行く部員を見送る。ワンダーは犬であるがワンゲル部自体でもあるのだろうね。ワンダーの世話を目的に入部し、そしてボルダリングに出会い、優れた成績を残して去って行く女子部員。その後の進路を含め、高校時代に大きな何かを掴んだ彼女の生き方が羨ましい。ん〜。いい話だ。
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部員たちがワンダーに何かを教えているようでいて、ワンダーのおかげで部員たちが学んでいることも大きいのである。
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ひょんなことから高校ワンゲル部の「部員犬」となったワンダーと、彼に関わる生徒・教師達のホンワカ物語。とにかく気持ちのいい話で心が洗われます。こういう話を読むと、犬が飼いたくなります。
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