1,800円以上の注文で送料無料

人生の歩き方 2・3月 野村克也 逆転の発想/石川文洋 の商品レビュー

3.5

2件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2011/07/08

「どこで生まれ育ったかで政府軍に入るか、解放戦線に入るかが決まってくるんですよ」(122p)。1960年代、ベトナムで展開されたアメリカ軍の戦い。南ベトナムの農村は、政府軍支配区、解放区、競合区とわかれたが、ベトナム人同士で殺しあいをするその区分が、「どちらの側で戦うか、それは運...

「どこで生まれ育ったかで政府軍に入るか、解放戦線に入るかが決まってくるんですよ」(122p)。1960年代、ベトナムで展開されたアメリカ軍の戦い。南ベトナムの農村は、政府軍支配区、解放区、競合区とわかれたが、ベトナム人同士で殺しあいをするその区分が、「どちらの側で戦うか、それは運命なのです」(同)と見通す。 ベトナム戦争の最前線で、危険をおかしつつ報道写真家として画像を送りつづけた。戦場でシャッターを押す時も、「世界の美女」を写真集で送りだすときも、「そこに心が動いたからシャッターを押す」(163p)のだとうする。他方で、週刊誌、月刊誌が「ドキュメントを扱わなくなった」と、日本が豊かになったことの「裏返し」と指摘(162p)。 (読者が)読まなくなったのか、(出版社が)読ませなくなったのか。そこが聴きたいところではある、が。 あわせて、野村克也談「逆転の発想」を併載する。

Posted byブクログ

2010/02/03

2008年2月の教育テレビ「知るを楽しむ」のテキスト。 野村氏が執筆した本は多いが、インタビューを収めた著書は珍しい。また、自らの過去を事細かに語っているのも本書ならではである。 現在の日本からはとても想像できない苦労を積み重ねた経験が淡々と語られる。同時代の選手たちや球団の...

2008年2月の教育テレビ「知るを楽しむ」のテキスト。 野村氏が執筆した本は多いが、インタビューを収めた著書は珍しい。また、自らの過去を事細かに語っているのも本書ならではである。 現在の日本からはとても想像できない苦労を積み重ねた経験が淡々と語られる。同時代の選手たちや球団の時代背景を読み取ることができる。 様々な挫折を努力と知恵で克服し、結果、多くの日本記録を残し、さらには「野球」そのものに様々な戦術革命を起こした人物の貴重なインタビュー記録である。 そして、読者をいつの間にか勇気づけている気がしてならない。 2010年も楽天で指揮をとる監督の姿を見たかった。

Posted byブクログ