小鳥の歌からヒトの言葉へ の商品レビュー
予想以上に面白かった.違う分野の研究者が研究の現場を含めて語ってくれており,ためになる. 最終的にはヒトの脳にまで応用したい研究であろうが,ブラックボックスの中身がなんであるのかということには,どうやったら踏み込めるのだろう.
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ジュウシマツの歌の複雑性は、飼育によって他の淘汰圧が減ったことで性選択による影響が大きくなったため。 ヒトの言語の文法も同様に考えられないか? より複雑な歌を歌える個体が選ばれた結果文法のもとができた?
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著者は文系(という分け方がもう古いが)出身の科学者という一風変わった経歴の持ち主,理研で生物言語研究チームリーダーを務める。日本固有の鳴禽ジュウシマツをモデルとした求愛歌の獲得過程の研究から,音声コミュニケーションの生物学的基礎,さらにはヒトの言語の獲得過程や進化過程に思いを馳せ...
著者は文系(という分け方がもう古いが)出身の科学者という一風変わった経歴の持ち主,理研で生物言語研究チームリーダーを務める。日本固有の鳴禽ジュウシマツをモデルとした求愛歌の獲得過程の研究から,音声コミュニケーションの生物学的基礎,さらにはヒトの言語の獲得過程や進化過程に思いを馳せる。入門書としてだけでなく,楽しく読める研究譚としても秀逸。
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肩の力を抜いて論文が読める。メカニズムの部分は難しいが、わからなくても導き出した推論を明確にしてくれる。歌や言葉って確かに不思議。。聴覚系へ与える影響についても面白く書かれている。鳴くのではなく、歌う。言われてみれば確かに文法を伴っているように思える。丁度英語を勉強している時期に...
肩の力を抜いて論文が読める。メカニズムの部分は難しいが、わからなくても導き出した推論を明確にしてくれる。歌や言葉って確かに不思議。。聴覚系へ与える影響についても面白く書かれている。鳴くのではなく、歌う。言われてみれば確かに文法を伴っているように思える。丁度英語を勉強している時期に見つけたサイエンス本である。
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