エビと日本人(2) の商品レビュー
日本人の身近なエビについて、そのエビはどこから来たのか、どういう種類があるのかなどについてまとめた一作。 海外のエビ産業についてや、環境問題について、幅広くエビという視点から論じてあり、よかった。
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[ 内容 ] 前著から二〇年、「エビの現場」を追って、台湾、タイ、インドネシアなどの養殖池や加工工場を歩きつづけた著者が、豊富なデータを織り込みつつ、グローバル化時代のアジアと日本の風景を鮮やかに描き出す。 世界中を「食卓基地」として、輸入に深く依存した飽食文化を謳歌する消費者・日本人に対する鋭い問いに満ちた最新レポート。 [ 目次 ] 第1章 エビとマングローブの海辺-アチェの津波と東ジャワの熱泥(「怪獣のような殺人流体」 津波とエビ養殖池 ほか) 第2章 変わるエビ養殖種-ブラックタイガーからバナメイへ(ニカラグアのバナメイ バナメイというエビ ほか) 第3章 養殖池を歩く-「海辺の廃墟」への旅(「草蝦の父」はいま 藤永元作と秋穂とクルマエビ ほか) 第4章 グローバル・エビ食の時代-世界のエビ事情(台湾コネクション エビ輸入国としての中国の台頭 ほか) 第5章 食のグローバル化とフェアトレード-飽食しつつ憂える時代に(食料自給率は三九% バナナの問題 ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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食のグローバリズムを日本人になじみの深いエビから掘り下げた本。果たして命にかかわるものをグローバル化することは、人間にとって本当にいいことなのかを考えさせられる
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インドネシアのマングローブの森から日本の食卓まで、グローバル化の一端を垣間見させてくれる本。統計も普段は目にしないようなマニアックなデータが並んでおり面白い。日本人は年間85尾のエビを食べているそうだが、かつて主流であったブラックタイガーから、より成長が早く病気にも強いバメナイと...
インドネシアのマングローブの森から日本の食卓まで、グローバル化の一端を垣間見させてくれる本。統計も普段は目にしないようなマニアックなデータが並んでおり面白い。日本人は年間85尾のエビを食べているそうだが、かつて主流であったブラックタイガーから、より成長が早く病気にも強いバメナイという白っぽいエビになっているそうだ(全く気がつかなかった。。。)。生産性向上の努力はここにも顕著で、マングローブの森(木炭としても高品質で、日本にはかなりの量が木炭として輸入されている)は切り開かれ、過密な養殖池で、抗生物質を投与されたエビが日本に入ってきている。
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何気なく食べているエビ。しかし、食卓にあがる前には、様々なステージがあり、現状があった。 マングローブから、津波被害から、食糧自給率から。 エビから日本の食糧問題まで学べる本。 2008年06月04日読了。
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普通にご飯を食べていてもそのご飯の素材をつくってくれた人とつながっている。そのつながっている先は 今の日本では世界中なんだよね。昨日は イタリアのチーズからダイオキシンが出て輸入禁止になり イタリア料理店で提供できないメニューが出てきている というニュースが流れていた。
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歴史的な名著『バナナと日本人』から続いているような国際社会、特に発展途上国の自然と社会と日本人などの消費がいかにつながっているか書かれている。ただ、20年前に書かれた前著よりインパクトに欠けており、少し期待はずれな面もある。
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