透明な歳月の光 の商品レビュー
著者曰く、歳月それ自体というのは透明であるという。自分的には、誰にとっても、透明な歳月が過ぎ去った後に、当人がそれぞれの色彩を付けていくということなのだろうな、と咀嚼している。世界の至る所で、自分の足で歩き自分の目で見てきた著者の視点は、年老いて世を嘆くような硬直したものでなく、...
著者曰く、歳月それ自体というのは透明であるという。自分的には、誰にとっても、透明な歳月が過ぎ去った後に、当人がそれぞれの色彩を付けていくということなのだろうな、と咀嚼している。世界の至る所で、自分の足で歩き自分の目で見てきた著者の視点は、年老いて世を嘆くような硬直したものでなく、むしろあっけらかんとした物言いの中に老獪なふてぶてしさも覗くようで、あえて曖昧な言い方はせず、頭によく入る。歳をとってもこれくらい明快な見方をしていたい。
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2005年に発刊された、エッセイ。 考え方は普遍的だから読んでいても違和感がないけど、イラク戦争や、小泉総理なんて、もう、8年前なんやね。 そら、年食うわ
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「自立とは、責任と制約の上に立ち、なすべき任務を遂行することだ。それでこそ人生は日々刻々濃密に満たされる。」 「凧の糸(自由を束縛するものとして象徴されている)は、失敗、苦労、不運、瓶号、家族に対する扶養義務、自分や家族の病気に対する精神的支援、理解されないこと。誤解されること...
「自立とは、責任と制約の上に立ち、なすべき任務を遂行することだ。それでこそ人生は日々刻々濃密に満たされる。」 「凧の糸(自由を束縛するものとして象徴されている)は、失敗、苦労、不運、瓶号、家族に対する扶養義務、自分や家族の病気に対する精神的支援、理解されないこと。誤解されること、などのことだ。それらは確かに自由を縛るようには見えるが、その重い糸に縛られた時に、初めて凧は強風の青空に忽然と舞うのである」
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