MOT 国際技術経営 の商品レビュー

桑原裕,西野壽一【責任編集】

2012/01/09

MOTを成功に導く上で必要不可欠と言っても過言ではない国際的な技術開発およびその仕組みを設立するための問題点などについて、日立海外研究所設立において中心的な役割を担った著者の体験をもとに具体的な描写がなされている。
新しい国際技術経営者の素質として挙げられている「先ず自社の利益の前に、グローバル社会の発展を考える」姿勢や、21世紀の国際技術経営のポイントとして挙げられている「．．．グローバル規模のネットワーク構築力が重要な要素となるだろう」という見方に賛同する。

目次
第1章 グローバリゼーション
第2章 異文化間コミュニケーション
第3章 国境を越えた信頼
第4章 契約社会のルール
第5章 ローカリゼーションの重要さ
第6章 企業の海外展開
第7章 外国人研究者招聘制度
第8章 海外企業研究所の事例
第9章 国境を越えた産官学コラボレーション
第10章 世界の英知結集
第11章 日本企業のグローバリゼーションの課題

2009/10/22

言葉は文化、現地の言葉を話せることがあらゆることを前向きに回転させる。
常にグローバルな社会が遭遇する尤も困難な課題を明確に捉える。
そのような課題に対して企業がどのようなポテンシャルにより、どのようにしてソリューションを提供できるかについてグランドデザイン、タイムライン、中長期の目標を描く。
課題に挑戦するグローバルな協力プロジェクトを世界の企業や大学に呼びかけ提案する。
グローバルな規模でプロジェクトに取り組み、具体的にチャレンジする。
まず自社の利益の前にグローバル社会の発展を捉える。
企業の価値の中で、グローバルな叡智のネットワークは最重要である。