藤原道長 の商品レビュー
『御堂関白記』って言うけど、道長って関白になってないよね?なんでかな?って思って読んだ本。 道長と言えば、「この世をば~」の歌で有名で、位人臣を極め自分の思う通りにやりたい放題したというイメージだった。しかし、天皇や周りの貴族たちとなんとかかんとか上手くやって(それでも批判はあ...
『御堂関白記』って言うけど、道長って関白になってないよね?なんでかな?って思って読んだ本。 道長と言えば、「この世をば~」の歌で有名で、位人臣を極め自分の思う通りにやりたい放題したというイメージだった。しかし、天皇や周りの貴族たちとなんとかかんとか上手くやって(それでも批判はあるけど)、なんとか国政を担うことが出来たという、様々気苦労や辛いことや悩みもあったのだと分かった。 息子頼通は83歳、彰子は86歳で亡くなる。長生き。その頃から1000年くらい経つけど、人間の寿命はそれほど変わっていない。身体的にはそれ程進化していないということか。
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卒論以来(?)ひさびさに読んだ本格的道長論。 ついにこの人がこのシリーズでこれを書いたか!という本です。 道長という人物が見えてくるでしょう(個人的にはいろいろ思い出してなつかしい内容でした)。 著者は相当なお年のはず。執筆・研究に対する意欲には頭が下がります。 がそれにしても、...
卒論以来(?)ひさびさに読んだ本格的道長論。 ついにこの人がこのシリーズでこれを書いたか!という本です。 道長という人物が見えてくるでしょう(個人的にはいろいろ思い出してなつかしい内容でした)。 著者は相当なお年のはず。執筆・研究に対する意欲には頭が下がります。 がそれにしても、この山中裕という人はどうも道長びいき・実資ぎらい。栄花物語を史料として重視する点もどうなのか。もう少し、主張を論理的に組み立ててほしくもありました。 [08.3.12]
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道長と言えば「この世をば我が世とぞ思ふ 望月の欠けたることもなしと思へば」宇治平等院紫式部の3つを思い浮かべる。学校で習う歴史の中ではどちらかと言うと傲慢な権力者で、「生」への執着の異様に強い男 というイメージが強い。けれどけれど、この本の中で参考とされている文献(小右記、栄華物...
道長と言えば「この世をば我が世とぞ思ふ 望月の欠けたることもなしと思へば」宇治平等院紫式部の3つを思い浮かべる。学校で習う歴史の中ではどちらかと言うと傲慢な権力者で、「生」への執着の異様に強い男 というイメージが強い。けれどけれど、この本の中で参考とされている文献(小右記、栄華物語、御堂関白記)によると、もっと繊細で知的であったようだ。剛のヒトであったことに違いは無いのだろうけれど。ある程度の歴史的知識がないと読んでいて分からないこと出まくりで辛くなる。教科書以上の基礎知識を詰め込んでから読んだ方が○。
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