伊子と資盛 の商品レビュー
小説・・・? どちらかといえば、建礼門院右京大夫集の私訳のような。 和歌の扱いと衣裳や四季の風景の描写は大変綺麗でした。 ちょっと物語が断片的で、流れをとらえづらかった。とくに、源平の争乱あたりは、背景を知らないとつらい。 あと、武士道とか、腹を切るとか、ええええ!!!なぜっ!?...
小説・・・? どちらかといえば、建礼門院右京大夫集の私訳のような。 和歌の扱いと衣裳や四季の風景の描写は大変綺麗でした。 ちょっと物語が断片的で、流れをとらえづらかった。とくに、源平の争乱あたりは、背景を知らないとつらい。 あと、武士道とか、腹を切るとか、ええええ!!!なぜっ!?って。用語の読み方もちょいちょい違ってた。時代考証をもう少ししてほしかった。
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学生時代、様々な小説家、研究者が書いた同歌人の本を読んでいて、この小説にたどり着きました。京の都における季節ごとの移り変わり、主人公である右京大夫こと伊子と、宮中女房や公達とのほのぼのとした交流、そして2つの恋愛から平家滅亡の悲劇…、それら『右京大夫集』中の出来事が余すことなく描...
学生時代、様々な小説家、研究者が書いた同歌人の本を読んでいて、この小説にたどり着きました。京の都における季節ごとの移り変わり、主人公である右京大夫こと伊子と、宮中女房や公達とのほのぼのとした交流、そして2つの恋愛から平家滅亡の悲劇…、それら『右京大夫集』中の出来事が余すことなく描かれています。服部氏自身の歌を交えながらの、作中人物の心情吐露がみずみずしく、いつまでも終わらない伊子の青春を表現しているようです。
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