カシミアのダンディ(上) の商品レビュー

秋月こお【著】

2020/03/05

▼あらすじ
施設育ちの孤児智彦は、東京にこそ、自分の夢を叶えてくれる何かがあるのではないかと胸ふくらませ、上京する。
しかし、智彦を待っていたのは、テレビで流れる華麗なる東京ではなく、日雇いの惨めな生活であり、都会の裏通りのすえた匂いであった。
スリ、ナンパ、クラブ通い…、お定まりのように身を持ち崩してゆく智彦の前に、ある日、美貌の紳士が通りすぎる。
彼の名は、徳永公彰。
金持ちの女たちを狂わせる、超一流のホストだった―。

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感想は下巻にまとめて記載↓
https://booklog.jp/users/bara10g/archives/1/4537141123#comment

2009/11/10

　孤児の少年と、吸血鬼の話。まあ、秋月こおで、ルビー文庫なので、そういうやつです（苦笑）
　でも、純愛です。なんかねぇ、普通の恋愛だと「純愛」って感じにならないよなって思う自分がイタイ。てか、やっぱり愛には障害が必要？　って、まるで中学生のようなことを思ってみたりするのであった（爆）
　にしても、この人のかく男はかっこいいです。

2009/10/04

痛いです。レイプあり、骨折あり、大出血あり。でも、智彦の公彰（別名：秋人）への思いが一貫しているので、筋の通ったいいお話になっています。公彰の勤め先(吸血鬼も働くのです)であるクラブ「エンドレス」の様子はどこか浮世離れしていて、別世界のよう。読んでて楽しかったです。
角川ルビー文庫時代から挿絵が変わったことにご不満の向きもあるようですが、私は えすとえむ さんの絵もいいなと思いました。いい意味でバタ臭い感じが、吸血鬼という人外モノにぴったりです。